文字の大きさ

東愛知サロン会 太田前公明党代表が講演

東愛知サロン会で講演する太田氏=ロワジールホテル豊橋で
東愛知サロン会で講演する太田氏=ロワジールホテル豊橋で

「東愛知サロン会」の例会が29日、豊橋市藤沢町の「ロワジールホテル豊橋」で開かれた。講師に前公明党代表の太田昭宏衆院議員を招き、「コロナ後の政治の役割」と題して講演した。サロン会は新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、2月例会を最後に休会していたが、感染対策を講じたうえで再開した。約80人が訪れ、日本が直面する課題と、「ウイズコロナ」「ポストコロナ」の中での政治のあり方についての太田氏の話に、熱心に聴き入った。
 新城市出身の太田氏は、随所に設楽ダムや豊川(とよがわ)、三遠南信地域の道路網などの話を交えながら、話を進めた。2025年を見据え「団塊の世代が後期高齢者になり、認知症患者が700万人になること」「急速なIT社会の進展」「災害の増大」という社会構造の大規模な変化が訪れると指摘。年初から東京オリンピックに浮かれることなく、その対応のためのダッシュが必要だと話してきたといい「コロナによってその重要性が見えてきた」と述べた。
 すでに終息傾向のある中国・武漢などからの報告では、人々は「オンライン化の進展など生活様式の変化」「安全や自由に対する価値観の変化」などを体感しているという。
 一方で、政府や都道府県のコロナ対応については「今回は20代、30代が多いから前回と違うというが、なぜ違うのか、どうすればいいのかという、もう一言が足りないように感じる」と分析した。そして「政治家の発言は切り取られるが、それを踏まえて、丁寧な説明を」と苦言を呈した。
 国土交通相時代を振り返りながら、災害への対応、国民の安心・安全に対する政治のあり方について語った。太田氏は自身が工事再開を指示した利根川水系の八ッ場(やんば)ダムが完成直後に襲来した台風19号で7500万立方㍍の水を貯水したこと例に挙げ、「科学的には治水は五つの方式しか無い。ダムはその一つだ。イデオロギーやスローガンで政治をやってはいけない」と述べた。
 そして「政治はリアリズム。日本人が苦手といわれる科学的思考でやるべきことをしっかりと進めていかなければならない」と結んだ。
 会場には東三河の5市長や地元選出の国会議員も訪れた。
【山田一晶】

「東愛知サロン会」の例会が29日、豊橋市藤沢町の「ロワジールホテル豊橋」で開かれた。講師に前公明党代表の太田昭宏衆院議員を招き、「コロナ後の政治の役割」と題して講演した。サロン会は新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、2月例会を最後に休会していたが、感染対策を講じたうえで再開した。約80人が訪れ、日本が直面する課題と、「ウイズコロナ」「ポストコロナ」の中での政治のあり方についての太田氏の話に、熱心に聴き入った。
 新城市出身の太田氏は、随所に設楽ダムや豊川(とよがわ)、三遠南信地域の道路網などの話を交えながら、話を進めた。2025年を見据え「団塊の世代が後期高齢者になり、認知症患者が700万人になること」「急速なIT社会の進展」「災害の増大」という社会構造の大規模な変化が訪れると指摘。年初から東京オリンピックに浮かれることなく、その対応のためのダッシュが必要だと話してきたといい「コロナによってその重要性が見えてきた」と述べた。
 すでに終息傾向のある中国・武漢などからの報告では、人々は「オンライン化の進展など生活様式の変化」「安全や自由に対する価値観の変化」などを体感しているという。
 一方で、政府や都道府県のコロナ対応については「今回は20代、30代が多いから前回と違うというが、なぜ違うのか、どうすればいいのかという、もう一言が足りないように感じる」と分析した。そして「政治家の発言は切り取られるが、それを踏まえて、丁寧な説明を」と苦言を呈した。
 国土交通相時代を振り返りながら、災害への対応、国民の安心・安全に対する政治のあり方について語った。太田氏は自身が工事再開を指示した利根川水系の八ッ場(やんば)ダムが完成直後に襲来した台風19号で7500万立方㍍の水を貯水したこと例に挙げ、「科学的には治水は五つの方式しか無い。ダムはその一つだ。イデオロギーやスローガンで政治をやってはいけない」と述べた。
 そして「政治はリアリズム。日本人が苦手といわれる科学的思考でやるべきことをしっかりと進めていかなければならない」と結んだ。
 会場には東三河の5市長や地元選出の国会議員も訪れた。
【山田一晶】

東愛知サロン会で講演する太田氏=ロワジールホテル豊橋で
東愛知サロン会で講演する太田氏=ロワジールホテル豊橋で

カテゴリー:社会・経済 / 特集

 PR

PR