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桜丘が豊橋中央に勝利 夏季愛知県高校野球ベスト8進出

カテゴリー:スポーツ / 特集

8回、桜丘の鈴木裕の適時打で勝ち越しのホームを踏む森雄。左は豊橋中央・中川=岡崎市民球場で
8回、桜丘の鈴木裕の適時打で勝ち越しのホームを踏む森雄。左は豊橋中央・中川=岡崎市民球場で
2番手で好投した桜丘・河口=同
2番手で好投した桜丘・河口=同
8回に右前打で好機を広げる豊橋中央・中川=同
8回に右前打で好機を広げる豊橋中央・中川=同

 「夏季愛知県高等学校野球大会」は1日、岡崎市民球場で東三河ブロック決勝となる5回戦が行われ、桜丘が3-2で豊橋中央に競り勝った。同点の8回、代打の鈴木裕太外野手(3年)が決勝タイムリーを放った。東三河代表としてベスト8に進出した桜丘は、8日に同球場で準々決勝に臨む。
 東三河の私学強豪のプライドがぶつかり合う、緊迫の一戦となった。桜丘は初回に2点を奪われるも、その裏に森雄規右翼手(3年)の中前打で1点を返し、5回には石野連中堅手(3年)の右前打で試合を2-2の振り出しに戻していた。
 そして8回、1死三塁の好機で、代打に送られたのは今大会本塁打も打っている鈴木裕だ。中学時代、新城ベアーズのチームメートでもある豊橋中央・渡邊との対決に「めちゃくちゃ楽しくて、思い切って振ろうと思っていました」。速球を中前に跳ね返す適時打で、これが決勝点となった。
 投手陣も先発の八重琉貴投手(3年)が2回からは立ち直り、6回から2番手で登板したサイド右腕の河口夏輝投手(2年)も無失点の好投。杉澤哲監督も「2人は一番いい結果を残してくれた」とほめちぎった。
 同じ豊橋市の私学で、普段からしのぎを削る豊橋中央との一戦。昨年夏の県準優勝校として負けられなかったのはもちろん、この日は今泉智之部長が家族の急病で来場できず、鈴木裕は「今泉先生がいない中で絶対に終われなかった」と燃えていた。東三河のプライドを胸に、次は4強入りを狙う。

先制の2点適時打を放った豊橋中央・中川

 豊橋中央はプロ注目の4番、中川拓真捕手(3年)が初回に先制の2点適時打を放つも、その後は無得点に抑えられ、ライバル桜丘に敗れた。8回にも右前打でチャンスを広げた中川は「同じ豊橋の桜丘は意識していたけど、自分たちの力を発揮できなくて悔しいです」と涙した。
 新型コロナウイルスの影響で甲子園が中止となり、選手たちは練習に身が入らない時期もあった。それでも、主将中川を中心に「かっこいい先輩の姿を見せよう」と奮い立ち、取り組んできた。萩本将光監督も「豊橋中央高校の3年生として、練習する大切さを背中で後輩たちに教えてくれた」と称賛した。
 高校通算44本塁打と強打が武器の中川には、これまでにプロ全12球団のスカウトが視察に来ている。中川は秋のドラフトに備え、プロ志望届を出す予定で「まだバッティングが粗いので、プロで活躍できるように確実性を上げていきたい」と前を向いた。
【由本裕貴】

 「夏季愛知県高等学校野球大会」は1日、岡崎市民球場で東三河ブロック決勝となる5回戦が行われ、桜丘が3-2で豊橋中央に競り勝った。同点の8回、代打の鈴木裕太外野手(3年)が決勝タイムリーを放った。東三河代表としてベスト8に進出した桜丘は、8日に同球場で準々決勝に臨む。
 東三河の私学強豪のプライドがぶつかり合う、緊迫の一戦となった。桜丘は初回に2点を奪われるも、その裏に森雄規右翼手(3年)の中前打で1点を返し、5回には石野連中堅手(3年)の右前打で試合を2-2の振り出しに戻していた。
 そして8回、1死三塁の好機で、代打に送られたのは今大会本塁打も打っている鈴木裕だ。中学時代、新城ベアーズのチームメートでもある豊橋中央・渡邊との対決に「めちゃくちゃ楽しくて、思い切って振ろうと思っていました」。速球を中前に跳ね返す適時打で、これが決勝点となった。
 投手陣も先発の八重琉貴投手(3年)が2回からは立ち直り、6回から2番手で登板したサイド右腕の河口夏輝投手(2年)も無失点の好投。杉澤哲監督も「2人は一番いい結果を残してくれた」とほめちぎった。
 同じ豊橋市の私学で、普段からしのぎを削る豊橋中央との一戦。昨年夏の県準優勝校として負けられなかったのはもちろん、この日は今泉智之部長が家族の急病で来場できず、鈴木裕は「今泉先生がいない中で絶対に終われなかった」と燃えていた。東三河のプライドを胸に、次は4強入りを狙う。

先制の2点適時打を放った豊橋中央・中川

 豊橋中央はプロ注目の4番、中川拓真捕手(3年)が初回に先制の2点適時打を放つも、その後は無得点に抑えられ、ライバル桜丘に敗れた。8回にも右前打でチャンスを広げた中川は「同じ豊橋の桜丘は意識していたけど、自分たちの力を発揮できなくて悔しいです」と涙した。
 新型コロナウイルスの影響で甲子園が中止となり、選手たちは練習に身が入らない時期もあった。それでも、主将中川を中心に「かっこいい先輩の姿を見せよう」と奮い立ち、取り組んできた。萩本将光監督も「豊橋中央高校の3年生として、練習する大切さを背中で後輩たちに教えてくれた」と称賛した。
 高校通算44本塁打と強打が武器の中川には、これまでにプロ全12球団のスカウトが視察に来ている。中川は秋のドラフトに備え、プロ志望届を出す予定で「まだバッティングが粗いので、プロで活躍できるように確実性を上げていきたい」と前を向いた。
【由本裕貴】

8回、桜丘の鈴木裕の適時打で勝ち越しのホームを踏む森雄。左は豊橋中央・中川=岡崎市民球場で
8回、桜丘の鈴木裕の適時打で勝ち越しのホームを踏む森雄。左は豊橋中央・中川=岡崎市民球場で
2番手で好投した桜丘・河口=同
2番手で好投した桜丘・河口=同
8回に右前打で好機を広げる豊橋中央・中川=同
8回に右前打で好機を広げる豊橋中央・中川=同

カテゴリー:スポーツ / 特集

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