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宮城出身の遠藤さん 豊橋でチャリティー絵画展

チャリティー展を開いた遠藤さん=ギャラリーgaracoで
チャリティー展を開いた遠藤さん=ギャラリーgaracoで

 東日本大震災で被災、現在、田原市で生活する宮城県女川町出身の遠藤美貴子さん(39)によるチャリティー絵画展「Mikico.E Art Exhibition HOPE」が、豊橋市曙町のギャラリーgaraco(garage2階)で開かれている。心に傷を抱えながらも、明るい未来に向けて前向きに進もうとする、自らの気持ちや被災地への願いを込めた小品絵画を販売している。31日まで。
 遠藤さんは6年前の3月11日、地元で被災。高台へ避難し、津波から逃れることができたそうだ。避難所生活、仮設住宅での暮らしを経て、翌年、自然豊かな田原市へ移住した。「仮設住宅で1人になった時、不安や怖い気持ちがよみがえった。亡くなった友だちも、知り合いもおり、心が苦しくなった。前向きになろうと、遠くの地を選んで移り住んだ」と話す。
 避難生活中、無心になりたい気持ち、不安を払拭したい気持ちから、心のケアのために描き始めた絵。田原に移っても、心はいつも被災地にあることから、「支援をしよう」と仕事の傍ら絵を描き、ポストカードを作り、チャリティー販売を開始した。毎年この時期に合わせてチャリティー展を開いており、収益を女川や気仙沼大島など被災地へ届け続けてきた。
 いつも田原市で展示を行っており、豊橋での開催は今回が初。会場には「HOPE(希望)」をテーマに、小品20点を出展した。作品は、コーヒーで染めた画用紙に、被災地への思いを投影させた少女や子どもの姿を極細の製図ペンで細密に描いたもの。復興途中で被災地が姿を変える中、昔を懐かしむ気持ちを演出しようと、紙をコーヒーで染めてノスタルジックに仕上げている。「辛さを抱えながらも上を向いて」との思いを、祈る姿、希望のニュアンスを込めた風船を持つ姿などで表現。愛らしくも少し愁いのある表情が印象的だ。
 「いのちの大切さを伝えられたら。心に悲しみを抱えながらも、被災地の人たちが笑顔で頑張っていることを知って欲しい」と遠藤さん。会場では絵以外に、ポストカード5種、自らデザインしたTシャツも販売。収益は女川町の「いのちの石碑プロジェクト」や気仙沼大島へ届ける予定という。
(田中博子)

 東日本大震災で被災、現在、田原市で生活する宮城県女川町出身の遠藤美貴子さん(39)によるチャリティー絵画展「Mikico.E Art Exhibition HOPE」が、豊橋市曙町のギャラリーgaraco(garage2階)で開かれている。心に傷を抱えながらも、明るい未来に向けて前向きに進もうとする、自らの気持ちや被災地への願いを込めた小品絵画を販売している。31日まで。
 遠藤さんは6年前の3月11日、地元で被災。高台へ避難し、津波から逃れることができたそうだ。避難所生活、仮設住宅での暮らしを経て、翌年、自然豊かな田原市へ移住した。「仮設住宅で1人になった時、不安や怖い気持ちがよみがえった。亡くなった友だちも、知り合いもおり、心が苦しくなった。前向きになろうと、遠くの地を選んで移り住んだ」と話す。
 避難生活中、無心になりたい気持ち、不安を払拭したい気持ちから、心のケアのために描き始めた絵。田原に移っても、心はいつも被災地にあることから、「支援をしよう」と仕事の傍ら絵を描き、ポストカードを作り、チャリティー販売を開始した。毎年この時期に合わせてチャリティー展を開いており、収益を女川や気仙沼大島など被災地へ届け続けてきた。
 いつも田原市で展示を行っており、豊橋での開催は今回が初。会場には「HOPE(希望)」をテーマに、小品20点を出展した。作品は、コーヒーで染めた画用紙に、被災地への思いを投影させた少女や子どもの姿を極細の製図ペンで細密に描いたもの。復興途中で被災地が姿を変える中、昔を懐かしむ気持ちを演出しようと、紙をコーヒーで染めてノスタルジックに仕上げている。「辛さを抱えながらも上を向いて」との思いを、祈る姿、希望のニュアンスを込めた風船を持つ姿などで表現。愛らしくも少し愁いのある表情が印象的だ。
 「いのちの大切さを伝えられたら。心に悲しみを抱えながらも、被災地の人たちが笑顔で頑張っていることを知って欲しい」と遠藤さん。会場では絵以外に、ポストカード5種、自らデザインしたTシャツも販売。収益は女川町の「いのちの石碑プロジェクト」や気仙沼大島へ届ける予定という。
(田中博子)

チャリティー展を開いた遠藤さん=ギャラリーgaracoで
チャリティー展を開いた遠藤さん=ギャラリーgaracoで

カテゴリー:社会・経済

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