12日連続で県内感染者100人超

　県は８日、新たに確認された新型コロナウイルス患者が１７７人にのぼると発表した。１００人を超えるのは12日連続で、県内の累計患者数は３０００人を超えた。このペースが続けば、あと２週間で５０００人を超えることになる。８日からはお盆休みとなったところも多いが、大村秀章知事は不要不急の外出自粛と、帰省の再考を県民に呼びかけている。
　内訳は名古屋市で１０８人。同市は今月１日に最多の１０９人の患者が出ており、それに次ぐ感染者数だ。４日には47人まで減ったが、再び増加に転じた。１００人を超えるのは６日ぶり。他に豊田市７人、豊橋市２人。
　一方、７日の感染者数は、１５８人。地域別では名古屋市96人。豊橋市２人。岡崎市11人。豊田市５人だった。
　年齢別では20代が50人で最も多かったが、割合は31・６％だった。次いで30代37人（23・４％）、40代23人（14・５％）など。30代以下で64・５％を占めている。ただ、扶桑町などで80代の患者が計５人出ている。若い世代が持ち込んだウイルスによって家庭内感染が広がり、重症化しやすい高齢者が発症しているケースとみられる。
　７月１日から８月７日までの感染者数は２３０８人となった。感染経路不明な人の割合は58・４％だった。30歳以下が67・４％を占めている。軽症か無症状の人は94・５％となっており、傾向は変わってない。８月の１週間では患者総数１０３１人のうち、軽症か無症状の人は９６１人で割合は93・２％とわずかながら低下する傾向にある。
　７日時点の県内患者数１６３７人のうち、入院は２５４人、宿泊療養施設入所は50人、入院調整79人、自宅療養１０９６人。退院などは６７１人だった。
　名古屋市中区の３エリアで酒類を出す飲食店に対しては、営業時間短縮や休業の要請が出ている。お盆休みで会社員らの利用は少ないとみられるが、若い世代の行動によっては再びクラスター（感染者集団）が発生する懸念もある。
　大村知事は８日午後、ウェブでの全国知事会に出席、感染拡大への緊急対応などについて議論した。大村知事は「患者に対する入院・入所への強制力強化」「休業要請の強制力強化と事業者への補償」「Ｇｏ　Ｔｏキャンペーンの段階的実施」などを求めた。
【山田一晶】