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新城の民家で猫の多頭飼育崩壊、市も把握

多頭飼育崩壊した家の中で、身を寄せ合う猫=新城市で(提供)
多頭飼育崩壊した家の中で、身を寄せ合う猫=新城市で(提供)
猫を抱き上げる飼い主の男性
猫を抱き上げる飼い主の男性

 新城市内の民家で、猫が大量に増えて劣悪な環境で暮らす多頭飼育崩壊が起きていることが判明した。市民団体によると、過去に体験がないほどの猫の数と惨状で、これだけの規模は東三河初とみられる。団体は猫の保護に向けて動き出した。市も状況の把握に務めている。同様の問題は全国各地で発生しており、近隣とのトラブルにつながるだけでなく、多くの猫の命が脅かされる。早急な対応が必要だ。
 現場は新城市内の2階建ての住宅。男性が独り暮らしをしており、餌をやっている。複数回にわたって内部の様子を確認した市民団体によると、猫は50匹以上いるとみられる。
 猫の救援を始めたのは豊川市を拠点に地域猫の支援活動をしている「ニャンとかしまい豊川」と、豊橋市を拠点に東三河全域で猫の保護活動をしている「命にやさしいまちづくり ハーツ」。
 ハーツの古橋幸子代表によると、この民家に住む60代男性の親族から連絡があったのは8月31日。「遠方にいるのでどうすることもできない」として、対応を相談してきた。
 「ニャン豊」の夏目智子副代表らが翌日、この家に入ったが、異臭もひどく、猫たちは皮膚病にかかったり、感染症などによって目を失ったりして悲惨な状態になっていた。大きなけがをしている猫もいた。
 男性が猫1匹を飼い始めたのは5~6年前。雌猫で、家の出入りは自由にさせていた。不妊手術はしておらず、やがて妊娠して数匹の子猫が生まれた。現在いる多くの猫は近親交配で生まれた可能性がある。「同じような毛並みの猫ばかりで、識別できない」と夏目副代表は言う。
 また、最初に確認した時は3匹いた子猫が、数日後には2匹になっていた。ケージに入れて保護していたのだが、隙間から成猫が入り込んで食べたらしい。「ニャン豊」が子猫を救出し、動物病院で受診させた。
 保護団体からの連絡を受けた新城市は現在、対応を検討中だ。多頭飼育問題に対応した前例が無いといい、協議を重ねている。団体は自治体などからの申請によって猫の不妊・去勢手術を受けられる「どうぶつ基金」(兵庫県芦屋市)の活用を提言している。
 市環境政策課は東愛知新聞の取材に対し「県動物愛護センターと情報を共有し、他市の同種事例を情報収集するなどして、行政としてどこまで支援できるのか検討している。現地に職員を派遣して実態を視察したところで、市民団体との協働を模索中だ。団体が提案している基金の活用についても、内容を調査している」と説明した。
【山田一晶】

 新城市内の民家で、猫が大量に増えて劣悪な環境で暮らす多頭飼育崩壊が起きていることが判明した。市民団体によると、過去に体験がないほどの猫の数と惨状で、これだけの規模は東三河初とみられる。団体は猫の保護に向けて動き出した。市も状況の把握に務めている。同様の問題は全国各地で発生しており、近隣とのトラブルにつながるだけでなく、多くの猫の命が脅かされる。早急な対応が必要だ。
 現場は新城市内の2階建ての住宅。男性が独り暮らしをしており、餌をやっている。複数回にわたって内部の様子を確認した市民団体によると、猫は50匹以上いるとみられる。
 猫の救援を始めたのは豊川市を拠点に地域猫の支援活動をしている「ニャンとかしまい豊川」と、豊橋市を拠点に東三河全域で猫の保護活動をしている「命にやさしいまちづくり ハーツ」。
 ハーツの古橋幸子代表によると、この民家に住む60代男性の親族から連絡があったのは8月31日。「遠方にいるのでどうすることもできない」として、対応を相談してきた。
 「ニャン豊」の夏目智子副代表らが翌日、この家に入ったが、異臭もひどく、猫たちは皮膚病にかかったり、感染症などによって目を失ったりして悲惨な状態になっていた。大きなけがをしている猫もいた。
 男性が猫1匹を飼い始めたのは5~6年前。雌猫で、家の出入りは自由にさせていた。不妊手術はしておらず、やがて妊娠して数匹の子猫が生まれた。現在いる多くの猫は近親交配で生まれた可能性がある。「同じような毛並みの猫ばかりで、識別できない」と夏目副代表は言う。
 また、最初に確認した時は3匹いた子猫が、数日後には2匹になっていた。ケージに入れて保護していたのだが、隙間から成猫が入り込んで食べたらしい。「ニャン豊」が子猫を救出し、動物病院で受診させた。
 保護団体からの連絡を受けた新城市は現在、対応を検討中だ。多頭飼育問題に対応した前例が無いといい、協議を重ねている。団体は自治体などからの申請によって猫の不妊・去勢手術を受けられる「どうぶつ基金」(兵庫県芦屋市)の活用を提言している。
 市環境政策課は東愛知新聞の取材に対し「県動物愛護センターと情報を共有し、他市の同種事例を情報収集するなどして、行政としてどこまで支援できるのか検討している。現地に職員を派遣して実態を視察したところで、市民団体との協働を模索中だ。団体が提案している基金の活用についても、内容を調査している」と説明した。
【山田一晶】

多頭飼育崩壊した家の中で、身を寄せ合う猫=新城市で(提供)
多頭飼育崩壊した家の中で、身を寄せ合う猫=新城市で(提供)
猫を抱き上げる飼い主の男性
猫を抱き上げる飼い主の男性

カテゴリー:社会・経済

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