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コロナ禍で県人口減、東三河は豊川のみ増

コロナ禍で県人口減、東三河は豊川のみ増
コロナ禍で県人口減、東三河は豊川のみ増

 県が13日に発表した「人口動向調査結果」によると、10月1日現在の推計人口は754万1123人となり、1年間で1万1750人減った。減少するのは1956年の統計開始以来初めて。新型コロナウイルスによる入国制限などで、国外からの転入者が減ったことが主な要因としている。豊橋市長選(8日投開票)でも当選した浅井由崇氏が取り上げていたが、コロナの影響がこんな形で現れた。

 2019年までは、転入が転出より多い「社会増」が、出生が死亡より少ない「自然減」を上回っていたため、人口は増加していた。19年の社会増2万3713人に対し、20年は208人と1%以下に落ち込み、4年連続となっている自然減を上回れなかった。
 東三河の8市町村は、92人が増加した豊川市を除くと減少した。
 全体の人口は74万6869人で前年より4112人、0・55%の人口減となった。前年の発表では75万981人で2018年より1210人、0・16%の減少だったため、減少率が大きくなったことが分かる。18年発表の減少率は0・19%、17年発表は0・26%、16年は0・24%と、東三河のみの減少傾向が続いていた。
 豊橋市は1681人減で、増減率はマイナス0・4%。自然減は992人、社会減は689人となっている。唯一人口が増えた豊川市は自然減が355人あったが、社会増が447人あった。
 新城、田原の両市、奥三河2町村は人口減がマイナス1を下回る。特に奥三河は設楽町がマイナス2・41%、東栄町が同3・07%、豊根村が同3・01%と著しい。
 市町村別ランキングでは、増加率ベースで1位が長久手市(1・40%)、2位が日進市(1・04%)、3位が大治町(0・64%)の順。増加したのは名古屋、豊川市を含め20市町だった。
 一方、減少率ベースでは南知多町の3・43%が1位で、以下は奥三河2町村と新城市(1・65%)が占めた。減少数ベースでは豊田市が3058人と最も多く減った。次いで豊橋市、岡崎市(1472人)、田原市(949人)、西尾市(866人)と続いている。
 生産年齢人口(生産活動に就いている中核の労働力となるような年齢の人口。15~64歳)割合の市町村ランキングをみると、東三河では豊橋市が28位で60・68%。豊川市が33位で59・9%、蒲郡市が43位で58・6%、田原市が44位で58・5%、新城市が50位で52・5%。設楽町が52位(41・1%)、東栄町が53位(40・0%)、豊根村が54位(39・9%)と下位を占めた。
【山田一晶】

 県が13日に発表した「人口動向調査結果」によると、10月1日現在の推計人口は754万1123人となり、1年間で1万1750人減った。減少するのは1956年の統計開始以来初めて。新型コロナウイルスによる入国制限などで、国外からの転入者が減ったことが主な要因としている。豊橋市長選(8日投開票)でも当選した浅井由崇氏が取り上げていたが、コロナの影響がこんな形で現れた。

 2019年までは、転入が転出より多い「社会増」が、出生が死亡より少ない「自然減」を上回っていたため、人口は増加していた。19年の社会増2万3713人に対し、20年は208人と1%以下に落ち込み、4年連続となっている自然減を上回れなかった。
 東三河の8市町村は、92人が増加した豊川市を除くと減少した。
 全体の人口は74万6869人で前年より4112人、0・55%の人口減となった。前年の発表では75万981人で2018年より1210人、0・16%の減少だったため、減少率が大きくなったことが分かる。18年発表の減少率は0・19%、17年発表は0・26%、16年は0・24%と、東三河のみの減少傾向が続いていた。
 豊橋市は1681人減で、増減率はマイナス0・4%。自然減は992人、社会減は689人となっている。唯一人口が増えた豊川市は自然減が355人あったが、社会増が447人あった。
 新城、田原の両市、奥三河2町村は人口減がマイナス1を下回る。特に奥三河は設楽町がマイナス2・41%、東栄町が同3・07%、豊根村が同3・01%と著しい。
 市町村別ランキングでは、増加率ベースで1位が長久手市(1・40%)、2位が日進市(1・04%)、3位が大治町(0・64%)の順。増加したのは名古屋、豊川市を含め20市町だった。
 一方、減少率ベースでは南知多町の3・43%が1位で、以下は奥三河2町村と新城市(1・65%)が占めた。減少数ベースでは豊田市が3058人と最も多く減った。次いで豊橋市、岡崎市(1472人)、田原市(949人)、西尾市(866人)と続いている。
 生産年齢人口(生産活動に就いている中核の労働力となるような年齢の人口。15~64歳)割合の市町村ランキングをみると、東三河では豊橋市が28位で60・68%。豊川市が33位で59・9%、蒲郡市が43位で58・6%、田原市が44位で58・5%、新城市が50位で52・5%。設楽町が52位(41・1%)、東栄町が53位(40・0%)、豊根村が54位(39・9%)と下位を占めた。
【山田一晶】

コロナ禍で県人口減、東三河は豊川のみ増
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カテゴリー:社会・経済

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