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豊橋駅前「再開発ビル」施設概要決まる

エムキャンパスの完成予想図。手前の低層部分は屋上農園
エムキャンパスの完成予想図。手前の低層部分は屋上農園
東棟最上階から豊橋駅方面の眺め
東棟最上階から豊橋駅方面の眺め
屋上農園を見下ろす6階を見学する関係者
屋上農園を見下ろす6階を見学する関係者

 豊橋市駅前大通2で来年7月完成を目指す再開発ビル東棟で20日、再開発組合が施設概要を発表した。建物名は「emCAMPUS(エムキャンパス)」。低層階で食と農業の拠点となる機能を採り入れる。入居が決まっている「豊橋まちなか図書館」(仮称)と連動させ、学びやビジネス面での人材交流などにもつなげたい考えだ。

 再開発事業は08年頃に機運が高まり、16年に組合設立、18年12月に着工した。豊橋駅の東約300㍍、旧名豊ビルなどの跡地約1・5㌶に東西2棟を建設するもので、事業費の半額を国や県などの補助金で賄う。
 先行する東棟は地上24階、地下2階建て、南側に低層棟と多目的広場などを備える。7階以上は「ザ・ハウスTOYOHASHI」のブランドで128戸を販売している。開発ビル側の西棟は地上20階、地下1階で22年着工、24年完成を目指す。
 低層階は、1階に食堂や食材販売する市場、公共キッチンを備える。5階の農園では地域の先進的農家が農産物を栽培し、調理用食材や生鮮食品の提供を通じて連携する。2~3階の図書館で健康や予防医学の視点でも食と農を学べる拠点づくりを目指す。
 農園は田畑のような、ほ場ではなく、鉢植えなどの栽培方式を取る。全国的にも知名度が高い市内のレモン農家などが参加する予定だ。
 組合では「フードバレー構想」と名付け、各地から先進的な農家や料理人など付加価値を高める人材が集まる「フードクリエーターの聖地」を目指すという。
 さらに、4~5階のオフィスフロアに、ベンチャーやスタートアップ企業の育成を支援するための機能を備える。情報や先端技術を生かした新産業創出の拠点として、スタートアップ育成事業を主導する県も支援に期待を寄せているという。
 事業主「豊橋駅前大通二丁目地区市街地再開発事業組合」の石黒功理事長は「12年前に9人で出発したが、関係者の理解を得るのに苦労した。2年後着工する西棟の完成まで、しっかりと見届けたい」と話した。
【加藤広宣】

 豊橋市駅前大通2で来年7月完成を目指す再開発ビル東棟で20日、再開発組合が施設概要を発表した。建物名は「emCAMPUS(エムキャンパス)」。低層階で食と農業の拠点となる機能を採り入れる。入居が決まっている「豊橋まちなか図書館」(仮称)と連動させ、学びやビジネス面での人材交流などにもつなげたい考えだ。

 再開発事業は08年頃に機運が高まり、16年に組合設立、18年12月に着工した。豊橋駅の東約300㍍、旧名豊ビルなどの跡地約1・5㌶に東西2棟を建設するもので、事業費の半額を国や県などの補助金で賄う。
 先行する東棟は地上24階、地下2階建て、南側に低層棟と多目的広場などを備える。7階以上は「ザ・ハウスTOYOHASHI」のブランドで128戸を販売している。開発ビル側の西棟は地上20階、地下1階で22年着工、24年完成を目指す。
 低層階は、1階に食堂や食材販売する市場、公共キッチンを備える。5階の農園では地域の先進的農家が農産物を栽培し、調理用食材や生鮮食品の提供を通じて連携する。2~3階の図書館で健康や予防医学の視点でも食と農を学べる拠点づくりを目指す。
 農園は田畑のような、ほ場ではなく、鉢植えなどの栽培方式を取る。全国的にも知名度が高い市内のレモン農家などが参加する予定だ。
 組合では「フードバレー構想」と名付け、各地から先進的な農家や料理人など付加価値を高める人材が集まる「フードクリエーターの聖地」を目指すという。
 さらに、4~5階のオフィスフロアに、ベンチャーやスタートアップ企業の育成を支援するための機能を備える。情報や先端技術を生かした新産業創出の拠点として、スタートアップ育成事業を主導する県も支援に期待を寄せているという。
 事業主「豊橋駅前大通二丁目地区市街地再開発事業組合」の石黒功理事長は「12年前に9人で出発したが、関係者の理解を得るのに苦労した。2年後着工する西棟の完成まで、しっかりと見届けたい」と話した。
【加藤広宣】

エムキャンパスの完成予想図。手前の低層部分は屋上農園
エムキャンパスの完成予想図。手前の低層部分は屋上農園
東棟最上階から豊橋駅方面の眺め
東棟最上階から豊橋駅方面の眺め
屋上農園を見下ろす6階を見学する関係者
屋上農園を見下ろす6階を見学する関係者

カテゴリー:社会・経済

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