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「豊橋竹とんぼ会」がコロナ退散へ鍾馗面製作

コロナ退散の願いを込めて着色した鍾馗面を持つ竹とんぼ会の皆さん=いずれも豊橋市民文化会館で
コロナ退散の願いを込めて着色した鍾馗面を持つ竹とんぼ会の皆さん=いずれも豊橋市民文化会館で
鍾馗の顔を描く会員ら
鍾馗の顔を描く会員ら

 郷土玩具の研究や収集、普及に努める「豊橋竹とんぼ会」(兵藤寛司会長)は28日、豊橋市民文化会館で、国内でも珍しい鍾馗(しょうき)面の製作に取り組んだ。年末年始には市内の神社で展示するほか、年内にはチャリティー販売も考えている。

 豊橋竹とんぼ会は1956年、日本郷土玩具の会豊橋支部として発足した。日本文化の良さを広めようと、郷土玩具の展示会を開くほか、「豊橋張り子面」の最後の工人と言われる豊田三良さんの引退に伴い、その技術を継承するべく「豊橋鬼祭」の鬼面などの製作や保存、指導にも尽力する。昨年末から年始にかけ、市内の安久美神戸神明社で会員らが鬼や天狗(ぐ)面を展示し、初詣客から好評を博した。
 鍾馗は「悪疫除け」に効があるとされる。会によると、現存する張り子面の鍾馗像は、全国でも東三河のみだという。会では昨年から縁起物である鍾馗面の製作を計画していたが、今年に入ってのコロナ禍で、「鍾馗面を譲ってほしい」などの声が多数寄せられたため、展示に加えチャリティー販売の実施を決めた。
 例会日のこの日、製作には会員のうち15人が参加した。兵藤会長らが事前に作ってきた張り子の面を手に、見本を見ながら丁寧に顔を描いていった。「顔を左右対称に描くのが難しかった。疫病退散の思いを込めて、ひげに迫力をもたせた」と会員は話していた。
 年末からの始める安久美神戸神明社での展示には、鬼や天狗面とは別に「鍾馗コーナー」を設ける予定だ。さらに、兵藤会長が代表を務める「チャリティー絵馬の会」が12月に市総合福祉センターで開く予定の「チャリティー絵馬展」で、大小約50点の鍾馗面をチャリティー販売するという。
【田中博子】

 郷土玩具の研究や収集、普及に努める「豊橋竹とんぼ会」(兵藤寛司会長)は28日、豊橋市民文化会館で、国内でも珍しい鍾馗(しょうき)面の製作に取り組んだ。年末年始には市内の神社で展示するほか、年内にはチャリティー販売も考えている。

 豊橋竹とんぼ会は1956年、日本郷土玩具の会豊橋支部として発足した。日本文化の良さを広めようと、郷土玩具の展示会を開くほか、「豊橋張り子面」の最後の工人と言われる豊田三良さんの引退に伴い、その技術を継承するべく「豊橋鬼祭」の鬼面などの製作や保存、指導にも尽力する。昨年末から年始にかけ、市内の安久美神戸神明社で会員らが鬼や天狗(ぐ)面を展示し、初詣客から好評を博した。
 鍾馗は「悪疫除け」に効があるとされる。会によると、現存する張り子面の鍾馗像は、全国でも東三河のみだという。会では昨年から縁起物である鍾馗面の製作を計画していたが、今年に入ってのコロナ禍で、「鍾馗面を譲ってほしい」などの声が多数寄せられたため、展示に加えチャリティー販売の実施を決めた。
 例会日のこの日、製作には会員のうち15人が参加した。兵藤会長らが事前に作ってきた張り子の面を手に、見本を見ながら丁寧に顔を描いていった。「顔を左右対称に描くのが難しかった。疫病退散の思いを込めて、ひげに迫力をもたせた」と会員は話していた。
 年末からの始める安久美神戸神明社での展示には、鬼や天狗面とは別に「鍾馗コーナー」を設ける予定だ。さらに、兵藤会長が代表を務める「チャリティー絵馬の会」が12月に市総合福祉センターで開く予定の「チャリティー絵馬展」で、大小約50点の鍾馗面をチャリティー販売するという。
【田中博子】

コロナ退散の願いを込めて着色した鍾馗面を持つ竹とんぼ会の皆さん=いずれも豊橋市民文化会館で
コロナ退散の願いを込めて着色した鍾馗面を持つ竹とんぼ会の皆さん=いずれも豊橋市民文化会館で
鍾馗の顔を描く会員ら
鍾馗の顔を描く会員ら

カテゴリー:社会・経済

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