田原市観光まちづくり大学の受講生がツアー提案

　観光による地域創生を目的に、田原市が開く講座「田原市観光まちづくり大学」は23日、集大成となる発表会を市役所講堂で行い、受講生らがこれまでの授業をヒントに考案した観光滞在ツアーの企画を提案した。
　大学には幅広い年齢と職業の異なる市民らが参加。今年１～３月にかけて、専門家を講師に迎え５回にわたる授業を実施し、田原が持つ観光の現状と課題、魅力と発信、具体的な観光プログラム、ブランド戦略などをテーマに考えてきた。
　１人持ち時間５分とする発表会では、27人の受講者らが企画したツアー内容をはじめ、人数などの想定規模と売り、世代や嗜好性などのターゲット、タイムスケジュール、値段などを紹介しながら、ツアーによる地域への波及効果を説明した。
　内容的にはサーフィンや釣り、農業体験を売りにしたり、アカウミガメの探索ツアー、工場見学などを実施するなど、地元にある観光資源を生かし、地元でしか体験できないようなツアー構成となった。
　同大学講師で総務省の地域力創造アドバイザー、観光地域づくりプラットフォーム推進機構会長などを務める清水愼一氏はこの日のまとめに際し、戦略的な観光ＰＲと地域全体で観光による地域づくりを考える必要性を語り、「やり方がポイント」だとした。
（千葉敬也）