「あいち山車まつり図鑑・あいち山車図鑑」発刊

　県は「あいち山車（だし）まつり図鑑・あいち山車図鑑」をウェブ上で発刊した。県内の40市町に残る山車まつりを紹介する。　ＰＤＦファイルで89㌻。
　日本の「山・鉾（ほこ）・屋台行事」は２０１６年、ユネスコ無形文化遺産に登録された。東北から九州まで18府県33件が対象。このうち、愛知では最多の五つが登録されており「山車まつり日本一」をうたう。
　「ものづくりあいち」につながる精巧なからくり人形を載せた山車が集中する。この山車まつりの魅力を引き出し、さらなる発展を目指すために、「あいち山車まつり日本一協議会」を設立、保存団体、市町村、県が一体となり、山車まつりの保存と継承を図るとともに、山車文化を広く発信している。
　地域の人々が厄よけなどを願い、山車などの巡行を伴う祭礼行事が山車まつり。山車は、各地域の伝統工芸や技術の粋をこらした彫刻、金工、織物などで飾り付けられている。年間を通じ、山車の巡行に向けた準備や練習に取り組み、世代間の交流が盛んに行われることで、地域コミュニティー形成に役立っている。
　東三河では27の山車まつりが登場する。蒲郡の「三谷祭」や豊川の「菟足神社の風祭り」などが写真と歴史や内容、みどころとともに紹介されている。
　一般販売や配布はしていない。県のサイト＝ＱＲコード＝から。
【山田一晶】