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吉田城の復元イラスト完成 3日から豊橋美博で公開

吉田城と城下町の鳥瞰図
吉田城と城下町の鳥瞰図

 豊橋市文化財センターは2日、吉田城と城下町を復元したイラストを発表した。過去の発掘調査結果や古絵図を元に、イラストレーターで城郭鳥瞰図(ちょうかんず)の第一人者、香川元太郎さんが再現した。学芸員は「城のスケールの大きさや人々の営みが分かる。資料的な価値もある」と胸を張る。3日から市美術博物館で一般公開する。
 イラストは17世紀半ばから18世紀期初頭の城内と城下町を描いた。南東上空から見下ろした構図で、吉田宿から西側の吉田湊(湊町)を詳細に再現した。
 83㌶の広大な城地は、背後の豊川(とよがわ)と城下町を隔てる「惣堀」(そうぼり)で囲まれている。堀付近の大手門から三の丸を経て本丸に至る。
 本丸の一角には、復興された鉄櫓(くろがねやぐら)があり、建物を囲む何層もの土塁や石垣も描いている。
 大手門を出たすぐ南側には堀と並行して旧東海道(現国道1号)が東西に走る。街道沿いに密集する家屋群や行き交う人影から、交通の要として栄えた当時のにぎわいがよく分かる。
 香川さんは迷路絵本で知られ、城郭鳥瞰図を数多く手掛ける。市の発掘調査や文献資料から当時の建物と街並みを再現した。完成品を見て「神社なども多く、かなりにぎわっていたのでは」と述べている。
 浅井由崇市長は「まちの活気も再現され、素晴らしいの一言」と出来栄えを絶賛した。
 吉田城は1505年築城の今橋城が起源で、池田輝政が1590年の大改修した。土塁や石垣などの遺構や復興された鉄櫓が残る。
 復元イラストはスクリーンサイズに拡大。発掘調査の資料もある。市美術博物館での公開は21日まで。月曜休館。
【加藤広宣】

 豊橋市文化財センターは2日、吉田城と城下町を復元したイラストを発表した。過去の発掘調査結果や古絵図を元に、イラストレーターで城郭鳥瞰図(ちょうかんず)の第一人者、香川元太郎さんが再現した。学芸員は「城のスケールの大きさや人々の営みが分かる。資料的な価値もある」と胸を張る。3日から市美術博物館で一般公開する。
 イラストは17世紀半ばから18世紀期初頭の城内と城下町を描いた。南東上空から見下ろした構図で、吉田宿から西側の吉田湊(湊町)を詳細に再現した。
 83㌶の広大な城地は、背後の豊川(とよがわ)と城下町を隔てる「惣堀」(そうぼり)で囲まれている。堀付近の大手門から三の丸を経て本丸に至る。
 本丸の一角には、復興された鉄櫓(くろがねやぐら)があり、建物を囲む何層もの土塁や石垣も描いている。
 大手門を出たすぐ南側には堀と並行して旧東海道(現国道1号)が東西に走る。街道沿いに密集する家屋群や行き交う人影から、交通の要として栄えた当時のにぎわいがよく分かる。
 香川さんは迷路絵本で知られ、城郭鳥瞰図を数多く手掛ける。市の発掘調査や文献資料から当時の建物と街並みを再現した。完成品を見て「神社なども多く、かなりにぎわっていたのでは」と述べている。
 浅井由崇市長は「まちの活気も再現され、素晴らしいの一言」と出来栄えを絶賛した。
 吉田城は1505年築城の今橋城が起源で、池田輝政が1590年の大改修した。土塁や石垣などの遺構や復興された鉄櫓が残る。
 復元イラストはスクリーンサイズに拡大。発掘調査の資料もある。市美術博物館での公開は21日まで。月曜休館。
【加藤広宣】

吉田城と城下町の鳥瞰図
吉田城と城下町の鳥瞰図

カテゴリー:社会・経済

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