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個別補助で整備に弾み 豊橋の「明海町・老津町28号線」

通勤渋滞に試行錯誤の連続だった明海地区
通勤渋滞に試行錯誤の連続だった明海地区
個別補助で整備に弾み 豊橋の「明海町・老津町28号線」

 慢性的な通勤渋滞の緩和などを狙いに、豊橋市が進める「明海町・老津町28号線」の整備事業が今年度、国の個別補助制度の交付金による新規事業個所に採択された。予算的にも最難関の橋梁(きょうりょう)に活用でき、事業の加速化が見込めるため、近隣で操業する企業経営者から「早期開通へ弾みがつく」と期待の声があがる。

 同路線は、主要地方道豊橋渥美線「明海南」交差点を起点に、国道259号「石穴」の終点とを結ぶ約1・3㌔で整備する。全体事業費を29億円と見込み、社会資本整備総合交付金で用地買収などを進めてきた。
 今年度は終点に近い国道側の用地買収と道路改良工事のほか、明海側の道路と橋梁の詳細設計を予定している。市道路建設課では「開通時期は未定だが、確実に完成に近づいた」という。
 起点の明海南交差点の東側には緑地帯と水路があり、頭上に橋を架ける必要があった。今年度採択された個別補助制度は国の政策課題解決につながる事業へ集中投資できるもので、総事業費の3分の2を占める橋梁工事の財源を確保できた。
 明海地区はデンソーなど120社で1万2000人が働く。トヨタ自動車などがある緑が浜地区を含むと一帯では200社、2万5000人に上る。通勤車両や出入りする物流トラックで、通勤時は深刻な渋滞が起きる。
 過去に実施した豊橋渥美線の右折レーン増設なども限度があり、国道259号を経て同23号バイパスへつなぐ新たな経路が必要となった。
 新路線により通勤渋滞緩和の可能性に加え、物流に不可欠な国道23号バイパスへ容易に接続できる選択肢も広がる。
 三河港明海地区産業基地運営自治会の川西正克会長は「渋滞緩和で生活道路に流れた通勤車両も減る。産業集積地として潜在能力と経済効果が高まる」と期待する。
【加藤広宣】

 慢性的な通勤渋滞の緩和などを狙いに、豊橋市が進める「明海町・老津町28号線」の整備事業が今年度、国の個別補助制度の交付金による新規事業個所に採択された。予算的にも最難関の橋梁(きょうりょう)に活用でき、事業の加速化が見込めるため、近隣で操業する企業経営者から「早期開通へ弾みがつく」と期待の声があがる。

 同路線は、主要地方道豊橋渥美線「明海南」交差点を起点に、国道259号「石穴」の終点とを結ぶ約1・3㌔で整備する。全体事業費を29億円と見込み、社会資本整備総合交付金で用地買収などを進めてきた。
 今年度は終点に近い国道側の用地買収と道路改良工事のほか、明海側の道路と橋梁の詳細設計を予定している。市道路建設課では「開通時期は未定だが、確実に完成に近づいた」という。
 起点の明海南交差点の東側には緑地帯と水路があり、頭上に橋を架ける必要があった。今年度採択された個別補助制度は国の政策課題解決につながる事業へ集中投資できるもので、総事業費の3分の2を占める橋梁工事の財源を確保できた。
 明海地区はデンソーなど120社で1万2000人が働く。トヨタ自動車などがある緑が浜地区を含むと一帯では200社、2万5000人に上る。通勤車両や出入りする物流トラックで、通勤時は深刻な渋滞が起きる。
 過去に実施した豊橋渥美線の右折レーン増設なども限度があり、国道259号を経て同23号バイパスへつなぐ新たな経路が必要となった。
 新路線により通勤渋滞緩和の可能性に加え、物流に不可欠な国道23号バイパスへ容易に接続できる選択肢も広がる。
 三河港明海地区産業基地運営自治会の川西正克会長は「渋滞緩和で生活道路に流れた通勤車両も減る。産業集積地として潜在能力と経済効果が高まる」と期待する。
【加藤広宣】

通勤渋滞に試行錯誤の連続だった明海地区
通勤渋滞に試行錯誤の連続だった明海地区
個別補助で整備に弾み 豊橋の「明海町・老津町28号線」

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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