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ドローンで農薬散布

散布ドローンを紹介する山本さん㊨=オイスカ中部日本研修センターで
散布ドローンを紹介する山本さん㊨=オイスカ中部日本研修センターで
上空で散布実演するドローン(提供)
上空で散布実演するドローン(提供)
水を噴射するドローン
水を噴射するドローン

豊田で実演飛行

 名古屋市中区古渡町のドローンスクール「For Nature」(フォーネイチャー・安田公也社長)はこのほど、豊田市勘八町の「オイスカ中部日本研修センター」で、産業用ドローンを活用する講演会を開いた。高齢化で人手不足が問題になっている農業の現場を効率的に管理、農薬散布を実現する。
 ドローンの技術がめざましく進歩し、小型で安全性が高くなった。建物点検、物資輸送など、多分野での急速に活用され始めている。
 農業分野では、体力的負担の重さや高齢化による人手不足が深刻な問題となっている。食文化を守るため、水稲などでもドローンなどを使った「スマート農業」が普及しつつある。
 今回の講演会は「For Nature」がスマート農業の普及のため、産業用ドローンをどのように活用できるかの疑問に答える内容。約30人が参加した。福岡県大野城市でドローンの農薬散布代行する「SKY MR」の山本佳寛社長が講演した。
 山本社長は宮城県出身で、東日本大震災の体験から、食糧危機問題を深く考えるようなった。そして九州に移り、農家の気持ちに寄り添いながらドローンを活用した農薬散布事業を始めた。
 これまでに180㌶の田畑に農薬をまいている。
 山本社長は機体を持参した。重さ20㌔で農薬約10㍑が入るタンクを搭載するドローンだ。人力では1㌶の農地で1時間以上かかるがドローン1台と操縦士、補助員ならば約10分で完了する。
 農薬以外にも肥料と種を広範囲の散布できることや掃除、病害の防疫活動など多機能に運用できることを説明した。また、外壁調査や救助用に使用する赤外線搭載のドローンは、畑の温度管理が可能だ。水分不足の場所を特定し、そこに集中的に水をまく。
 農地は必ずしも開けた場所にあるわけでない。住宅街や電信柱など障害物もある。注意点をまとめて紹介した。
 講演後研修センターの農場に移動し、散布ドローンを実演した。野菜の上空で、プロペラ下に取り付けたノズルから農薬の代わりに水をミスト状に噴出した。
 参加した新城市の鈴木達也さんは「東三河は高齢化問題がある。自身も講演を通して、農業ドローンの可能性を広げていきたい」と話した。
 山本社長は「散布ドローンは感覚だけでは飛ばせない。これから注目される産業だと思う」と話した。
【林大二朗】

豊田で実演飛行

 名古屋市中区古渡町のドローンスクール「For Nature」(フォーネイチャー・安田公也社長)はこのほど、豊田市勘八町の「オイスカ中部日本研修センター」で、産業用ドローンを活用する講演会を開いた。高齢化で人手不足が問題になっている農業の現場を効率的に管理、農薬散布を実現する。
 ドローンの技術がめざましく進歩し、小型で安全性が高くなった。建物点検、物資輸送など、多分野での急速に活用され始めている。
 農業分野では、体力的負担の重さや高齢化による人手不足が深刻な問題となっている。食文化を守るため、水稲などでもドローンなどを使った「スマート農業」が普及しつつある。
 今回の講演会は「For Nature」がスマート農業の普及のため、産業用ドローンをどのように活用できるかの疑問に答える内容。約30人が参加した。福岡県大野城市でドローンの農薬散布代行する「SKY MR」の山本佳寛社長が講演した。
 山本社長は宮城県出身で、東日本大震災の体験から、食糧危機問題を深く考えるようなった。そして九州に移り、農家の気持ちに寄り添いながらドローンを活用した農薬散布事業を始めた。
 これまでに180㌶の田畑に農薬をまいている。
 山本社長は機体を持参した。重さ20㌔で農薬約10㍑が入るタンクを搭載するドローンだ。人力では1㌶の農地で1時間以上かかるがドローン1台と操縦士、補助員ならば約10分で完了する。
 農薬以外にも肥料と種を広範囲の散布できることや掃除、病害の防疫活動など多機能に運用できることを説明した。また、外壁調査や救助用に使用する赤外線搭載のドローンは、畑の温度管理が可能だ。水分不足の場所を特定し、そこに集中的に水をまく。
 農地は必ずしも開けた場所にあるわけでない。住宅街や電信柱など障害物もある。注意点をまとめて紹介した。
 講演後研修センターの農場に移動し、散布ドローンを実演した。野菜の上空で、プロペラ下に取り付けたノズルから農薬の代わりに水をミスト状に噴出した。
 参加した新城市の鈴木達也さんは「東三河は高齢化問題がある。自身も講演を通して、農業ドローンの可能性を広げていきたい」と話した。
 山本社長は「散布ドローンは感覚だけでは飛ばせない。これから注目される産業だと思う」と話した。
【林大二朗】

散布ドローンを紹介する山本さん㊨=オイスカ中部日本研修センターで
散布ドローンを紹介する山本さん㊨=オイスカ中部日本研修センターで
上空で散布実演するドローン(提供)
上空で散布実演するドローン(提供)
水を噴射するドローン
水を噴射するドローン

カテゴリー:社会・経済

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