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豊橋の手話関連2団体が総理大臣賞

浅井市長(中央)から表彰状を伝達された2団体の代表=豊橋市役所で
浅井市長(中央)から表彰状を伝達された2団体の代表=豊橋市役所で

 聴覚障害者へのサポート活動を続ける「豊橋手話通訳学習者の会」と「豊橋手話ネットワーク」は、今年度の「防災功労者内閣総理大臣賞」を受賞した。15日、豊橋市の浅井由崇市長から、両団体の代表に、菅義偉前首相名の表彰状が伝達された。
 防災に関し、国民の模範となる個人や団体を表彰する制度。災害時の防災活動や、防災思想の普及、防災体制の整備について功績が認められた場合に贈られる。今年度は全国で6個人と38団体が表彰された。
 手話通訳学習者の会の平松靖一郎会長によると、会は1982年の創立以来、聴覚障害者とともにさまざまな活動を続けてきた。また「豊橋手話ネットワーク」は5団体が連携して障害者に対する理解を深める活動に取り組んでいる。阪神大震災や東日本大震災を機に、聴覚障害者が災害弱者として厳しい状況に置かれることが改めて注目された。
 そこで両団体は避難所での対応訓練を続けるほか、「避難所でのお知らせ絵カード」「コミュニケーション支援ボード」を作り、すべての指定避難所に配った。さらに、薬剤師会と共同で「薬に関する絵カード」を作ったほか「防災ピクトグラム」の普及にも取り組んでいる。
 手話ネットワークの中谷常也代表は「救急隊からの発案で、救急車に常備する症状のカードができた」と説明した。平松会長によると、豊橋市は障害当事者と支援団体、行政との関係が良好で、他都市にも注目されている。絵柄や言葉を話し合いながら作り込んでおり、分かりやすいと好評だ。薬カードはすでに全国の50自治体で採用する動きがあるという。
 浅井市長は表彰状を伝達後、両団体が作ったカードなどを手に「当事者の声をきちんと反映した結果だ」と称えた。
 両団体からは、地震でエレベーターに聴覚障害者が閉じ込められると、そのことが外部に伝わらないとして、市の施設では扉の一部を透明にしたり、テレビ電話を取り付けたりする対応を求めた。
【山田一晶】

 聴覚障害者へのサポート活動を続ける「豊橋手話通訳学習者の会」と「豊橋手話ネットワーク」は、今年度の「防災功労者内閣総理大臣賞」を受賞した。15日、豊橋市の浅井由崇市長から、両団体の代表に、菅義偉前首相名の表彰状が伝達された。
 防災に関し、国民の模範となる個人や団体を表彰する制度。災害時の防災活動や、防災思想の普及、防災体制の整備について功績が認められた場合に贈られる。今年度は全国で6個人と38団体が表彰された。
 手話通訳学習者の会の平松靖一郎会長によると、会は1982年の創立以来、聴覚障害者とともにさまざまな活動を続けてきた。また「豊橋手話ネットワーク」は5団体が連携して障害者に対する理解を深める活動に取り組んでいる。阪神大震災や東日本大震災を機に、聴覚障害者が災害弱者として厳しい状況に置かれることが改めて注目された。
 そこで両団体は避難所での対応訓練を続けるほか、「避難所でのお知らせ絵カード」「コミュニケーション支援ボード」を作り、すべての指定避難所に配った。さらに、薬剤師会と共同で「薬に関する絵カード」を作ったほか「防災ピクトグラム」の普及にも取り組んでいる。
 手話ネットワークの中谷常也代表は「救急隊からの発案で、救急車に常備する症状のカードができた」と説明した。平松会長によると、豊橋市は障害当事者と支援団体、行政との関係が良好で、他都市にも注目されている。絵柄や言葉を話し合いながら作り込んでおり、分かりやすいと好評だ。薬カードはすでに全国の50自治体で採用する動きがあるという。
 浅井市長は表彰状を伝達後、両団体が作ったカードなどを手に「当事者の声をきちんと反映した結果だ」と称えた。
 両団体からは、地震でエレベーターに聴覚障害者が閉じ込められると、そのことが外部に伝わらないとして、市の施設では扉の一部を透明にしたり、テレビ電話を取り付けたりする対応を求めた。
【山田一晶】

浅井市長(中央)から表彰状を伝達された2団体の代表=豊橋市役所で
浅井市長(中央)から表彰状を伝達された2団体の代表=豊橋市役所で

カテゴリー:社会・経済

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