豊橋栄小が70周年記念式典

　豊橋市立栄小学校の創立70周年記念式典が30日、アイプラザ豊橋で開かれた。５、６年児童と学校職員やＰＴＡ役員、自治会、歴代校長らが歴史を振り返るとともに節目を祝った。
　１９５２年、福岡小から分離独立して創立。「生きる勇気と力と夢を」を教育目標に、地域とともに歩み続けた。
　式典は新型コロナウイルス感染予防で登壇者の数も抑え、保護者にはオンライン配信した。創立70周年を祝う会の伊奈史年会長（校区自治会長）が「在校生の皆さん、伝統ある栄小のため、これからもより一層努力して。記念すべき70周年を節目に、伝統と校風を受け継ぎ、校長先生を先頭に、未来に向かって学校づくりをお願いします」などとあいさつ。祝う会副会長で第１回卒業生の鈴木八成さんが来賓祝辞を述べた。
　記念事業の一環で時計やブランコ、本棚、書籍が寄贈された。祝う会実行委員長の白石健太郎さん（ＰＴＡ会長）から小松正人校長、児童代表の林沙希さん（６年）に目録が渡された。
　林さんは「70回目の卒業生として誇らしく感じる。次の６年生にしっかりバトンをつなぎたい」などと述べた。小松校長は「今後も地域の皆さまとともに、歴史の重みを十分に感じながら教育活動を展開してまいります」とあいさつした。
　式典を挟み午前と午後の２回、記念事業「芸術鑑賞会」が開かれた。卒業生のオペラ歌手、峯島望美さんらが楽しいコンサートを繰り広げた。

母校の後輩に向けて峯島さんコンサート

　豊橋出身のソプラノ歌手、峯島望美さんによる歌芝居コンサート「シンデレラ☆」が、アイプラザ豊橋で開かれた。東愛知新聞社など後援。母校の市立栄小学校の創立70周年記念「芸術鑑賞会」で、午前中は１～４年生４７７人、午後は５、６年生２３２人が楽しんだ。
　「シンデレラ」を歌芝居にアレンジ。有名な歌曲を散りばめ、楽しい演出と伸びやかな歌声、ピアノやトランペット、バイオリンの美しい響き、それらを引き立てる照明で児童らを魅了した。バイオリン担当の大竹広治さん、ピアノの野畑さおりさんらも栄小出身で、児童らは先輩の活躍に刺激を受けていた。
　峯島さんは３年前から「豊橋の子どもたちにより良い音楽体験を」と地元小学校で鑑賞会を開いている。今年も９月から数校で予定していたが、コロナ禍で中止。今回が今年初舞台となった。
　「シンデレラ☆」は12月26日までオンライン配信している。問い合わせはアイゲンアート・ミュージック（０８０・４０２０・１９３６）か専用サイト（ｈｔｔｐｓ：//ｍｕｓｅｍｏ.ｔｖ/ｃｏｎｔｅｎｔｓ/２３）へ。　
【田中博子】