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新城の下江新市長に聞く

下江洋行新城市長
下江洋行新城市長

 13日付で新城市長としての任期がスタートした下江洋行氏(56)は東愛知新聞のインタビューに応じた。今後4年間の市政運営についての意気込みを聞いた。
【聞き手・山田一晶】

 -現在の心境を。
 ◆3期12年務めた市議とは違い、行政のトップとして、市民の福祉向上のための施策を提案できるという責任のある立場です。人口減少、高齢化、厳しい財政状況の中にはあるが、5年後10年後といかなる施策をもって向き合うか。それが総合計画であり、「まち・ひと・しごと総合戦略」であり、まずは計画の追究と一貫性を持って計画の成果をあげることに集中していきます。
 -政治を志したきっかけは。
 ◆議員になったのは、地元の支援者の後押しです。合併後、議員定数が大幅に減らされていた頃。住民サービスも低下し、合併による合理化の副作用で不満が出ていると感じていた。そこで議会という公的な場で意見を言おうと思いました。議員に当選し、会派の先輩議員から勉強しました。市長になろうと思ったのは市議3期目から。穂積亮次さんが4期目に入り、5期は無いのでは、と考える市民も大勢いた。そんな中で自分の思いを少しずつ固めていきました。ただ、現職に失礼があってはならないと、4月以降、水面下で支持者に相談に行きました。正式に出馬表明したのは6月です。
 -マニフェストを発表しました。まず取り組むのはどこから?
 ◆やはり福祉分野の安心につながる施策ですね。今までより手厚くやりたい。議員活動をしながら見ていると、この体制では厳しいのではないかと思う場面があった。また市民の意識調査では、求められているのは、医療、介護、福祉の充実した街づくりです。なんといっても市民病院を柱とする医療ですね。努力の成果が出始めているが、これを維持しなければいけない。加えて北部医療圏の基幹病院としての機能を果たさなければならない。医師の確保にこれまで以上に努力したい。また、教育では外国籍の児童が増えているので、指導体制を充実させ、その家庭の生活を支援し、多文化が共生できる優しいまちづくりを目指したいですね。
 -経済は。
 ◆新城は製造業が多い。サービス業も大きな施設もある。そして観光をもっと元気にしないと。新東名高速道路の開通、JRバスの乗り入れもあった。新城に来る人は多いので、長期宿泊してもらうようになれば。
 -議会との関係は。
 ◆議員経験者として、議員の気持ちは分かる。いい緊張感を持ちながら、適度な距離感を保ちながらやっていきたい。ただ、議長になる方に考えてもらえればと思うのは、会派制による合意形成のあり方ですね。
 -市議会本会議で「地域猫」に関する質問が出ました。各地で問題になっています。市内では昨年、猫の多頭飼育崩壊が起き、穂積さんにインタビューしました。何か考えていることは。
 ◆地域猫の活動をしている人から、このまま放置しておくと地域にとって困ったことになるとメールを頂きました。野良猫が増えている地域がある。しっかりと事実関係を掌握したうえで、すべては一度に出来なくても、重点的に取り組むべきところから対応したいと思います。メールをくれた方に会って話を聞いてみたい。避けて通れない問題だと思います。

 13日付で新城市長としての任期がスタートした下江洋行氏(56)は東愛知新聞のインタビューに応じた。今後4年間の市政運営についての意気込みを聞いた。
【聞き手・山田一晶】

 -現在の心境を。
 ◆3期12年務めた市議とは違い、行政のトップとして、市民の福祉向上のための施策を提案できるという責任のある立場です。人口減少、高齢化、厳しい財政状況の中にはあるが、5年後10年後といかなる施策をもって向き合うか。それが総合計画であり、「まち・ひと・しごと総合戦略」であり、まずは計画の追究と一貫性を持って計画の成果をあげることに集中していきます。
 -政治を志したきっかけは。
 ◆議員になったのは、地元の支援者の後押しです。合併後、議員定数が大幅に減らされていた頃。住民サービスも低下し、合併による合理化の副作用で不満が出ていると感じていた。そこで議会という公的な場で意見を言おうと思いました。議員に当選し、会派の先輩議員から勉強しました。市長になろうと思ったのは市議3期目から。穂積亮次さんが4期目に入り、5期は無いのでは、と考える市民も大勢いた。そんな中で自分の思いを少しずつ固めていきました。ただ、現職に失礼があってはならないと、4月以降、水面下で支持者に相談に行きました。正式に出馬表明したのは6月です。
 -マニフェストを発表しました。まず取り組むのはどこから?
 ◆やはり福祉分野の安心につながる施策ですね。今までより手厚くやりたい。議員活動をしながら見ていると、この体制では厳しいのではないかと思う場面があった。また市民の意識調査では、求められているのは、医療、介護、福祉の充実した街づくりです。なんといっても市民病院を柱とする医療ですね。努力の成果が出始めているが、これを維持しなければいけない。加えて北部医療圏の基幹病院としての機能を果たさなければならない。医師の確保にこれまで以上に努力したい。また、教育では外国籍の児童が増えているので、指導体制を充実させ、その家庭の生活を支援し、多文化が共生できる優しいまちづくりを目指したいですね。
 -経済は。
 ◆新城は製造業が多い。サービス業も大きな施設もある。そして観光をもっと元気にしないと。新東名高速道路の開通、JRバスの乗り入れもあった。新城に来る人は多いので、長期宿泊してもらうようになれば。
 -議会との関係は。
 ◆議員経験者として、議員の気持ちは分かる。いい緊張感を持ちながら、適度な距離感を保ちながらやっていきたい。ただ、議長になる方に考えてもらえればと思うのは、会派制による合意形成のあり方ですね。
 -市議会本会議で「地域猫」に関する質問が出ました。各地で問題になっています。市内では昨年、猫の多頭飼育崩壊が起き、穂積さんにインタビューしました。何か考えていることは。
 ◆地域猫の活動をしている人から、このまま放置しておくと地域にとって困ったことになるとメールを頂きました。野良猫が増えている地域がある。しっかりと事実関係を掌握したうえで、すべては一度に出来なくても、重点的に取り組むべきところから対応したいと思います。メールをくれた方に会って話を聞いてみたい。避けて通れない問題だと思います。

下江洋行新城市長
下江洋行新城市長

カテゴリー:政治・行政 / 特集

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