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技能五輪全国大会「建築大工」 最年少で元川さん出場

自慢の大工道具を前にする元川さん=望月工務店で
自慢の大工道具を前にする元川さん=望月工務店で

 豊橋市下地町の「望月工務店」で働く元川研人さん(17)が、17日に都内で開催される第59回技能五輪全国大会の「建築大工」競技に県代表として出場する。59選手のうちで最年少。「全国で自分の技術がどこまで通用するか確認したい」と意気込んでいる。
 元川さんは昨秋、職業訓練校に通う中で実務訓練のため望月工務店へやってきた。1カ月間、望月成高社長に指導を受けた。そのうち、若い社員に「ここで働きたい」と言い出した。
 当初は弟子を取るつもりはなく、断ったという望月社長。ところが、元川さんは訓練校の先生とともに再び会社を訪れ、弟子入りを志願。「うちは寺社と住宅の両方を覚えないといけない。大変だぞ」と念を押したが決意は固く、今春から従業員になった。
 昔ながらの「徒弟制度」で厳しく指導するという望月社長。大声で怒り、刃研ぎが不十分な時は何も言わずに刃を潰して突き返す。元川さんは投げ出すことなく、黙々と働いている。「やる気が他の若者とは違う」と望月社長。
 技能五輪出場は元川さんの希望だ。9月に課題が発表された。図面で示された「多面体小屋組」を完成させる。細かな作り方は書いていない。大会当日はその場で原寸図を書き、木材を削って図面に合わせ、組み立てる。2日間計12時間の勝負だ。例年に比べ、難易度が高いという。
 本番直前、最後の追い込みを続ける。望月社長の作業場の目の前で図面を書き、夜遅くまで残って検証を続ける。
 元川さんは「応援してくれる人のためにも頑張りたい」と誓った。
【山田一晶】

 豊橋市下地町の「望月工務店」で働く元川研人さん(17)が、17日に都内で開催される第59回技能五輪全国大会の「建築大工」競技に県代表として出場する。59選手のうちで最年少。「全国で自分の技術がどこまで通用するか確認したい」と意気込んでいる。
 元川さんは昨秋、職業訓練校に通う中で実務訓練のため望月工務店へやってきた。1カ月間、望月成高社長に指導を受けた。そのうち、若い社員に「ここで働きたい」と言い出した。
 当初は弟子を取るつもりはなく、断ったという望月社長。ところが、元川さんは訓練校の先生とともに再び会社を訪れ、弟子入りを志願。「うちは寺社と住宅の両方を覚えないといけない。大変だぞ」と念を押したが決意は固く、今春から従業員になった。
 昔ながらの「徒弟制度」で厳しく指導するという望月社長。大声で怒り、刃研ぎが不十分な時は何も言わずに刃を潰して突き返す。元川さんは投げ出すことなく、黙々と働いている。「やる気が他の若者とは違う」と望月社長。
 技能五輪出場は元川さんの希望だ。9月に課題が発表された。図面で示された「多面体小屋組」を完成させる。細かな作り方は書いていない。大会当日はその場で原寸図を書き、木材を削って図面に合わせ、組み立てる。2日間計12時間の勝負だ。例年に比べ、難易度が高いという。
 本番直前、最後の追い込みを続ける。望月社長の作業場の目の前で図面を書き、夜遅くまで残って検証を続ける。
 元川さんは「応援してくれる人のためにも頑張りたい」と誓った。
【山田一晶】

自慢の大工道具を前にする元川さん=望月工務店で
自慢の大工道具を前にする元川さん=望月工務店で

カテゴリー:社会・経済

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