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在宅での心不全再発防ぐ勉強会

事前勉強の様子=いずれも豊橋市東部地域福祉センターで
事前勉強の様子=いずれも豊橋市東部地域福祉センターで
ケアマネ茶話会で実施したグループ討議(提供)
ケアマネ茶話会で実施したグループ討議(提供)

 心不全の再発を少しでも防ごうと豊橋市社会福祉協議会は今年度、市民病院理学療法士の沢入豊和さんと協力し、ケアマネジャーとリハビリ職、訪問看護師が在宅での支援方法について考える勉強会を始めた。
 心不全は心筋梗塞や心臓弁膜症、心筋炎など心臓の病気や高血圧などが原因で引き起こされる状態。心臓のポンプ機能が十分働かず血液の循環が滞り、息切れやむくみが起き、徐々に悪化する。
 高齢者の心不全患者が全国的に増えている中、退院後に再入院する患者が多い現状があるという。原因の一つに、在宅では病状に合った栄養摂取や運動、体調管理ができていないことが挙げられる。
 協議会は沢入さんの提案を受け、市内3カ所での勉強会を企画した。ケアマネジャーやリハビリ職、訪問看護師らに心不全への理解を深めてもらい、日常生活の中で、再発防止に向けたリハビリの提案をしてもらう取り組みだ。
 3月に市内をサービス提供区域とする約90の居宅介護支援事業所に、沢入さんの講演「在宅での心不全患者への課題とは~医療との連携におけるポイント」をネット配信。症状や自己管理の必要性などを事前勉強してもらった。約240回の再生があったという。
 4月から協議会設置の東部、中央、南部の各包括支援センターが順に「ケアマネ茶話会」と題した勉強会を開始。初回は東部主催で市職員を含む約40人が参加、沢入さんが患者に対するケアマネジャーと医療職との連携の重要性を話した後、具体例を挙げてグループ討議した。畑仕事をする80代男性に、退院後に再び畑仕事をさせてよいか、そのため各職種がどんな役割を果たせるかを話し合った。
 「グループ討議では、いろいろな立場の意見が聞けて参考になった。参加者が周囲へ指導してくれたらありがたい。今後は人材育成も考えたい」と沢入さん。「退院後のサポートは病院だけでは難しい。現場が注意することで再発防止につながれば」と期待する。茶話会は今月12日に中央包括、6月16日には南部包括の主催で開く予定。
【田中博子】

 心不全の再発を少しでも防ごうと豊橋市社会福祉協議会は今年度、市民病院理学療法士の沢入豊和さんと協力し、ケアマネジャーとリハビリ職、訪問看護師が在宅での支援方法について考える勉強会を始めた。
 心不全は心筋梗塞や心臓弁膜症、心筋炎など心臓の病気や高血圧などが原因で引き起こされる状態。心臓のポンプ機能が十分働かず血液の循環が滞り、息切れやむくみが起き、徐々に悪化する。
 高齢者の心不全患者が全国的に増えている中、退院後に再入院する患者が多い現状があるという。原因の一つに、在宅では病状に合った栄養摂取や運動、体調管理ができていないことが挙げられる。
 協議会は沢入さんの提案を受け、市内3カ所での勉強会を企画した。ケアマネジャーやリハビリ職、訪問看護師らに心不全への理解を深めてもらい、日常生活の中で、再発防止に向けたリハビリの提案をしてもらう取り組みだ。
 3月に市内をサービス提供区域とする約90の居宅介護支援事業所に、沢入さんの講演「在宅での心不全患者への課題とは~医療との連携におけるポイント」をネット配信。症状や自己管理の必要性などを事前勉強してもらった。約240回の再生があったという。
 4月から協議会設置の東部、中央、南部の各包括支援センターが順に「ケアマネ茶話会」と題した勉強会を開始。初回は東部主催で市職員を含む約40人が参加、沢入さんが患者に対するケアマネジャーと医療職との連携の重要性を話した後、具体例を挙げてグループ討議した。畑仕事をする80代男性に、退院後に再び畑仕事をさせてよいか、そのため各職種がどんな役割を果たせるかを話し合った。
 「グループ討議では、いろいろな立場の意見が聞けて参考になった。参加者が周囲へ指導してくれたらありがたい。今後は人材育成も考えたい」と沢入さん。「退院後のサポートは病院だけでは難しい。現場が注意することで再発防止につながれば」と期待する。茶話会は今月12日に中央包括、6月16日には南部包括の主催で開く予定。
【田中博子】

事前勉強の様子=いずれも豊橋市東部地域福祉センターで
事前勉強の様子=いずれも豊橋市東部地域福祉センターで
ケアマネ茶話会で実施したグループ討議(提供)
ケアマネ茶話会で実施したグループ討議(提供)

カテゴリー:社会・経済

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