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9月から「豊橋自然歩道」一部廃止へ

9月で廃止される豊橋自然歩道の一部路線
9月で廃止される豊橋自然歩道の一部路線

 豊橋市は、石巻山などがある東部丘陵地帯の国有地に整備された「豊橋自然歩道」の一部を9月から廃止する。維持管理する「豊橋自然歩道推進協議会」の高齢化などに伴い、市に一部移管することとなったため。本線の一部と九つの支線が対象で、廃止後は立入禁止とする。
 廃止されるのは16ある本支線のうち、本線の一部「中山峠~本坂峠」のほか、「赤岩」「普門寺」「大脇」など九つの支線。会員の高齢化に伴い協議会が来年度末で解散することになり、今年4月の総会で一部廃止を決めた。残る路線は市が管理を続ける。
 市によると、携帯電話会社の協力でGPS(全地球測位システム)などを使った調査で、利用者の少ない路線を廃止することにしたという。
 推進協は山岳会などを中心に1969年に設立した。それまで利用者が自主的に保全に努めていたが、協議会発足後は市が歩道のある国有地を借り受け、補助金を交付して活動を支えてきた。
 推進協は現在、個人会員31人が在籍する。廃止路線にはマムシやスズメバチなどが出る危険な場所も多く、チェーンソーなどを使った作業も高齢者には維持管理する上での負担となっていた。
 中島芳彦会長(78)によると「10年前から市とは協議を重ねてきた。危険を冒してまで続けられない」と廃止に至った経緯を述べた。推進協解散も含め「高齢化には抗えない。50年余りにわたって活動を続けてきた自負があるだけに残念。危険な作業を伴うため、無償で活動を続けるのは難しい」と語った。
【加藤広宣】

 豊橋市は、石巻山などがある東部丘陵地帯の国有地に整備された「豊橋自然歩道」の一部を9月から廃止する。維持管理する「豊橋自然歩道推進協議会」の高齢化などに伴い、市に一部移管することとなったため。本線の一部と九つの支線が対象で、廃止後は立入禁止とする。
 廃止されるのは16ある本支線のうち、本線の一部「中山峠~本坂峠」のほか、「赤岩」「普門寺」「大脇」など九つの支線。会員の高齢化に伴い協議会が来年度末で解散することになり、今年4月の総会で一部廃止を決めた。残る路線は市が管理を続ける。
 市によると、携帯電話会社の協力でGPS(全地球測位システム)などを使った調査で、利用者の少ない路線を廃止することにしたという。
 推進協は山岳会などを中心に1969年に設立した。それまで利用者が自主的に保全に努めていたが、協議会発足後は市が歩道のある国有地を借り受け、補助金を交付して活動を支えてきた。
 推進協は現在、個人会員31人が在籍する。廃止路線にはマムシやスズメバチなどが出る危険な場所も多く、チェーンソーなどを使った作業も高齢者には維持管理する上での負担となっていた。
 中島芳彦会長(78)によると「10年前から市とは協議を重ねてきた。危険を冒してまで続けられない」と廃止に至った経緯を述べた。推進協解散も含め「高齢化には抗えない。50年余りにわたって活動を続けてきた自負があるだけに残念。危険な作業を伴うため、無償で活動を続けるのは難しい」と語った。
【加藤広宣】

9月で廃止される豊橋自然歩道の一部路線
9月で廃止される豊橋自然歩道の一部路線

カテゴリー:社会・経済

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