ウクライナ避難民を応援 豊橋の「ちんどん直鼓と仲間たち」

　豊橋市を拠点に活動するちんどん屋グループ「ちんどん直鼓」の原田直廣さんと妻美智代さんが、長野県高森町であったウクライナ応援チャリティーイベントに出演した。新城市の田中誠一さんも加わって８人がステージに上がり、募金を呼びかけた。
　高森町ではウクライナから４家族９人が避難している。町には総合格闘技団体「空手道　禅道会」（飯田市）の道場があり、団体のウクライナ支部会員を受け入れた。イベントは避難民を支援しようと町商工会など企画した。
　原田さんが５月に高森町の道場で指導する小沢隆さんと知り合ったのがきっかけだった。４月に浜松でのチャリティーイベントに参加したことを伝えたところ、避難民に日本文化を伝える場として出演要請があった。
　11日にあったイベントで浜松市や豊田市で活動する仲間を誘い、「ちんどん直鼓と仲間たち」として８人でステージに立った。太鼓に「今、私たちにできること！　ウクライナのみなさんを応援しましょう」「ウクライナに平和を」のメッセージを掲げて演奏した。子どもたちも見入ったという。
　原田さん夫妻は普段は福祉施設を慰問して演奏活動をしていたが新型コロナウイルス禍で中止を余儀なくされていた。「笑顔と元気と希望の励ましを届けたくて行きました。ウクライナに平和が訪れることを願うばかりです」と語った。
【安藤聡】