本場に負けない国産生ハム 豊橋の専門店主がPR

　豊橋市西岩田５にある、全国的にも珍しい国産生ハム専門店「ＳＡＮＤＷＩＣＨ　ＭＯＭＥＮＴ」は21日まで、レギュラーサイズの生ハム盛り合わせ15％増量のキャンペーンを開催している。
　北海道や秋田県、長野県、佐賀県など全国各地で精肉職人やフレンチシェフが手がける生ハム計14種を取り扱う。
　オーナーの金原慶造さんは10代でヨーロッパ各地をバックパッカーとして旅した。その際に食べた生ハムとイタリアのパニーノ（サンドイッチ）が大好きになった。「日本でも生ハムが作られていることを知ってほしい」との思いから、地元豊橋で２０１８年、キッチンカーでサンドイッチ専門店を開業。その後、切り立ての生ハムも提供したいと21年１月に国産生ハム専門店を開いた。
　生ハムは乾燥、熟成に１年以上かかり、出来栄えは産地の環境や職人の技に左右される。国産品は技術的にはイタリアやフランスなど本場に見習うところが多いが、上質な国産豚を使った生ハムは脂の味や甘みがよく、本場に負けない味という。
　今年１月、イタリアのイノシシに見つかった豚熱（豚コレラ）の影響で、豚加工品の輸入が停止。２～10年は輸入の再開が見込めない状況という。これを機会に国産生ハムの注目が高まっているとして、金原さんは「生ハムをもっとメジャーな食べ物として普及したい」と意気込む。「このコロナ禍での盆休みのお土産として、家族や大切な方とおうち時間を楽しんでもらえたら」と語った。
　切り立て生ハムのレギュラーサイズは１００㌘（約30枚）で２５８０円。食べ比べを楽しめる２種盛り合わせは２７８０円、３種は２８２０円、５種は３６８０円。郵送可能。入荷状況によって提供できる産地は異なる。店内では生ハムサンドイッチも楽しめる。
　問い合わせは「ＳＡＮＤＷＩＣＨ　ＭＯＭＥＮＴ」（０５３２・75・３３２３）へ。
【岸侑輝】