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地域猫活動の大切さ感じる

シェルターに保護されている猫(筆者撮影)
シェルターに保護されている猫(筆者撮影)

本社インターン生の桜丘2年の神藤さん

 東愛知新聞社は今月2~4日、私立桜丘高校2年の神藤結衣さん(17)をインターン生として受け入れた。期間中、取材現場に同行し、写真を撮ったり、インタビューしたりした。今回は、その日程の一つで訪ねた豊橋市内にある猫のシェルターについて、感想を書いてもらった。漢字表記などは改めている。

 近年、県内では野良猫(飼い主のいない猫)をめぐるトラブルや、野良猫の増加が原因で起こる鳴き声による騒音、ふん尿の悪臭などを含む環境の悪化が問題視されている。私は幼い頃猫を飼っていた経験があり、猫を巡る活動には非常に興味があり、一度見聞してみたいと思っていた。今月4日、「野良猫、捨て猫、虐待、殺処分ゼロ」を目指して活動をしている市民団体「ハーツ」が運営するシェルターを訪ね、代表の古橋幸子さんの話を聞いた。
 古橋さんは「野良猫はもともと飼い猫が捨てられ、増えた。問題を解決するためには、人間が責任のある飼い方をするのはもちろん、地域住民がボランティアらと協力をし、野良猫たちに不妊去勢手術をして、餌やりやふんの始末を適切に行う『地域猫活動』を積極的に進めていく必要があります」と述べた。
 ハーツは野良猫を捕獲し、手術して元の場所に戻すことで繁殖を防いでいる。さらに、重い病気やけが、飼い主の死去などの理由により行き場を失った猫をシェルターで保護し、手術やワクチン接種などの必要な治療を施して、里親探しもしているそうだ。
 シェルターでは、毎日一匹一匹の健康状態と向き合いながら、その日の体調や猫たちへの処置を細かく記録、管理をしていた。また、猫同士の相性を見極めたうえで、部屋割りがされていた。猫たちが1~3匹でケージに入って過ごしている部屋や、手作りのキャットウオークが設置され、自由に動き回れる部屋があった。
 そこには、片目を負傷している猫、3本足になった猫、病気が完治していない猫などがいた。シェルターは全体的に落ち着いた雰囲気であり、どの部屋の猫も非常にリラックスしている様子だった。
 猫の数は年々増加傾向にあり、シェルターに入れない猫もいる。そのため、ハーツのメンバーの自宅も保護した猫であふれているという。さらに、猫の保護数の増加により、医療費や光熱費などの資金、システムトイレの砂やシート、キャットフードなどの物資も不足しているのが現状だそうだ。
 ハーツは、これらの物資の支援、ボランティアを募っている。「小さな命を救うために、このような活動を広く伝えていく必要があります」と古橋さんは訴えた。

本社インターン生の桜丘2年の神藤さん

 東愛知新聞社は今月2~4日、私立桜丘高校2年の神藤結衣さん(17)をインターン生として受け入れた。期間中、取材現場に同行し、写真を撮ったり、インタビューしたりした。今回は、その日程の一つで訪ねた豊橋市内にある猫のシェルターについて、感想を書いてもらった。漢字表記などは改めている。

 近年、県内では野良猫(飼い主のいない猫)をめぐるトラブルや、野良猫の増加が原因で起こる鳴き声による騒音、ふん尿の悪臭などを含む環境の悪化が問題視されている。私は幼い頃猫を飼っていた経験があり、猫を巡る活動には非常に興味があり、一度見聞してみたいと思っていた。今月4日、「野良猫、捨て猫、虐待、殺処分ゼロ」を目指して活動をしている市民団体「ハーツ」が運営するシェルターを訪ね、代表の古橋幸子さんの話を聞いた。
 古橋さんは「野良猫はもともと飼い猫が捨てられ、増えた。問題を解決するためには、人間が責任のある飼い方をするのはもちろん、地域住民がボランティアらと協力をし、野良猫たちに不妊去勢手術をして、餌やりやふんの始末を適切に行う『地域猫活動』を積極的に進めていく必要があります」と述べた。
 ハーツは野良猫を捕獲し、手術して元の場所に戻すことで繁殖を防いでいる。さらに、重い病気やけが、飼い主の死去などの理由により行き場を失った猫をシェルターで保護し、手術やワクチン接種などの必要な治療を施して、里親探しもしているそうだ。
 シェルターでは、毎日一匹一匹の健康状態と向き合いながら、その日の体調や猫たちへの処置を細かく記録、管理をしていた。また、猫同士の相性を見極めたうえで、部屋割りがされていた。猫たちが1~3匹でケージに入って過ごしている部屋や、手作りのキャットウオークが設置され、自由に動き回れる部屋があった。
 そこには、片目を負傷している猫、3本足になった猫、病気が完治していない猫などがいた。シェルターは全体的に落ち着いた雰囲気であり、どの部屋の猫も非常にリラックスしている様子だった。
 猫の数は年々増加傾向にあり、シェルターに入れない猫もいる。そのため、ハーツのメンバーの自宅も保護した猫であふれているという。さらに、猫の保護数の増加により、医療費や光熱費などの資金、システムトイレの砂やシート、キャットフードなどの物資も不足しているのが現状だそうだ。
 ハーツは、これらの物資の支援、ボランティアを募っている。「小さな命を救うために、このような活動を広く伝えていく必要があります」と古橋さんは訴えた。

シェルターに保護されている猫(筆者撮影)
シェルターに保護されている猫(筆者撮影)

カテゴリー:社会・経済

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