豊橋の「ポケモン化石博物館」 開幕30日で入場者5万人

　豊橋市自然史博物館で開催中の特別企画展「ポケモン化石博物館」は19日、入場者数が５万人に達した。開幕から30日での大台達成で、当初予想の10万人を上回る可能性も出てきた。節目の来場者となった豊川市の原智隆さん（45）ら親子に記念品が贈られた。
　この日は智隆さんと息子の歩武さん（８）、悠輔さん（５）が５万人目の来場者となった。ゲート付近でセレモニーを開き、自然史博物館の坂本博一館長が「ピカチュウ」のぬいぐるみとステゴザウルスのピンバッジを手渡した。
　２人の子はともにポケモンではピカチュウのファン。「ポケモンがたくさんあると聞いて楽しみにしていた。ピカチュウのぬいぐるみをもらえてうれしい」と喜んだ。智隆さんは「化石などよくわからないと思うが、とにかく好きなポケモンが見られると、子どもたちはこの日を心待ちにしていた。節目に当たって驚いた」と話した。
　ポケモン博物館は７月16日に開幕し、２週間で２万人を超えた。その後も夏休みの家族連れなどが増えてさらにペースアップした。開催期間は11月６日まで。自然史博物館では開幕前の目標を10万人としていた。
　坂本館長は「暑さの中でも来場者数は順調に伸びている。過ごしやすくなる秋も大勢の来場を期待している。ポケモンを切り口に子どもたちが化石や古生物に興味を持ってほしい」と話す。
【加藤広宣】