「マリッジカウンセラー」完成披露上映会

豊川出身の渡辺いっけいさん出演

　豊川市を中心に昨年10月の１カ月間、ロケがあった映画「マリッジカウンセラー」の完成披露上映会が３日、豊川市下長山町の「豊川コロナシネマワールド」であった。エキストラや撮影に協力した人々が映画に見いった。
　前田直樹監督作品で、同市出身の渡辺いっけいさんが出演するハートフルコメディー。渡辺さん演じる大手不動産会社員の赤羽昭雄が、辞令を受けて結婚相談所「とわえもあ」に出向する。時田結衣（松本若菜さん）は若手の仲人で、バツイチという経歴がある。母はカリスマ仲人、十和子（宮崎美子さん）。「不動産仲介も仲人も同じ」と高をくくっていた赤羽は、昭和の遺物のようなおじさん。現代の結婚事情についていけず、結衣や依頼人とさまざまなトラブルを起こす。それでも、仲人の仕事を学ぶうち、結衣や依頼人からも信頼されるようになり－というストーリー。
　ロケは昨年10月２日から24日まで続いた。撮影前の安全祈願、クランクアップは砥鹿神社。豊川市と市観光協会が全面協力し、観光協会登録業者が出演者やスタッフ向けのロケ弁当を出した。また多くのエキストラが協力した。
　前田監督は上映後、「スタッフ、キャスト、仲人や結婚相談所のみなさん、フィルムコミッション、観光協会など、多くの人のおかげでできた」と感謝の言葉を述べた。会場からはさまざまな質問が寄せられた。前田監督は印象的なシーンとなっているペデストリアンデッキはＪＲ岡崎駅だったことを明かした。また渡辺さんについて「型にはまらない役者。フレームを大きくはみ出してくれた」と評価した。そして「最初の赤羽はうっとうしい男だが、終盤に『かわいい』と思われるといいね、と話していた。その通りになった」と笑みを浮かべた。
　その後、豊川市の田中義章副市長、早川喬俊議長、井川郁恵副議長、観光協会の木藤昇一副会長が祝いの言葉と、花束などをプレゼントし、観客と記念写真を撮った。
　今月16日から「豊川コロナシネマワールド」「伏見ミリオン座」「ユナイテッド・シネマ岡崎」ユナイテッド・シネマ豊橋18」で。10月28日からは刈谷日劇」での上映が決まっている。
【山田一晶】