3年ぶりトライアスロン伊良湖大会

　「２０２２トライアスロン伊良湖大会」が４日、田原市の伊良湖岬一帯で３年ぶりに開かれた。県内を中心に全国から集まった１０００人以上が地域の自然を堪能しながら、スイム、バイク、ランの合計タイムを競った。
　今年で第36回を迎える。２０２０年、21年は新型コロナウイルス禍で中止していた。競技はＡタイプ（スイム２・25㌔、バイク70㌔、ラン18㌔の計90・25㌔）とＢタイプ（スイム１・５㌔、バイク42㌔、ラン10㌔の計53・５㌔）。
　午前８時、ホテル「伊良湖シーパーク＆スパ」前のココナッツビーチからスタート。先発のＡタイプ選手が浜辺から次々と海へ入り、消波ブロックの近くまで泳いでから戻る１周７５０㍍のコースを周回した。
　スイムが終わった選手は、バイクに乗って西ノ浜の堤防道路を行き来する１周14㌔のコースへ。日が差したり雨が降ったりと不安定な天気だったが、選手は速度を調節して転倒を防ぎ、長い直線でタイムを縮めた。
　ランは伊良湖岬から日出町、堀切町の太平洋岸自転車道を走る起伏の大きいコース。傾斜のきつい骨山沿いの道を上り切った選手は、水平線が見える絶景を横目に息を整えていた。
　地域住民や福江高校の生徒らによるボランティアに声援を受けながら、選手は伊良湖緑地公園でフィニッシュ。Ａタイプは岐阜県の藤井雅之さんが３時間34分57秒の好タイムで男子１位になった。
　15～17年は３大会連続優勝し、18～19年は体調不良で棄権していた藤井さん。「沿道の応援が心強かった。過去の自分を振り返ることができる大会。再び１位を取れてほっとした」と笑顔で語った。
　その他の入賞者は以下の通り。（敬称略）
　【Ａタイプ男子】２位＝神谷泰平（名古屋市）、３位＝近藤高弘（豊川市）
　【Ａタイプ女子】１位＝宇治公子（大阪府）、２位＝松本莉奈（東京都）、３位＝徳地明（滋賀県）
　【Ｂタイプ男子】１位＝丸山敦生（豊橋市）、２位＝林貴樹（岐阜県）、３位＝山崎晃（東京都）
　【Ｂタイプ女子】１位＝林愛望（西尾市）、２位＝横井仁香（名古屋市）、３位＝松井恵里奈（豊橋市）
【岸侑輝】