文字の大きさ

青果物AI価格予測システム活用で需要把握へ

レタスの価格予測と結果を示す後藤教授=豊橋技科大で
レタスの価格予測と結果を示す後藤教授=豊橋技科大で
AIを使った青果物の需要予測サービスのイメージ(提供)
AIを使った青果物の需要予測サービスのイメージ(提供)
青果物AI価格予測システム活用で需要把握へ

豊橋技科大の後藤教授とファームシップ検証

 豊橋技術科学大学の後藤仁志教授(情報・知能工学系)と農業支援会社の「ファームシップ」(東京都中央区)は、実証実験中のAI(人工知能)による青果物の市場価格予測システムを農家や小売店向けの需要予測サービスに生かすための検証に入った。気象や市場動向データに売上情報を組み合わせ、週単位で需要が予測できる。

 2020年からの実証実験では、東京都中央卸売市場大田市場で流通するレタスやトマトなどの市場価格予測に取り組んだ。さらにファームシップの植物工場から出荷する野菜の需要予測を生かし、物流効率や取引先の仕入や在庫管理などの制御にも役立つことが確認された。
 今回は生産者や小売店を対象にシステムを無償提供し、個々の売上情報を組み合わせて需要予測する。2週間先までの予測を週単位で受け、個々の生産や仕入などの適正管理につながるかを確かめる。調査範囲は名古屋や大阪なども加えた5市場に広げ、将来は全国14市場を目指す。
 過去の実証実験でレタスやトマト、イチゴの価格予測は8割前後まで精度が高まったという。
 後藤教授は「将来はセンサー技術と合わせた局地的な予測、露地野菜など品目の拡大のほか、複数農家で共同展開すれば規模の集約化などにもつなげられる」との見通しを示した。
 今回の実証実験は来年3月まで。20年1月以降の売上情報の他、今後週ごとの売上情報の提供が可能な事業者を対象とする。品目はレタスやトマト、ミニトマト、イチゴ、ホウレンソウのうち1種類。
 参加希望者はサービスサイト=QRコード=から登録する。
【加藤広宣】

豊橋技科大の後藤教授とファームシップ検証

 豊橋技術科学大学の後藤仁志教授(情報・知能工学系)と農業支援会社の「ファームシップ」(東京都中央区)は、実証実験中のAI(人工知能)による青果物の市場価格予測システムを農家や小売店向けの需要予測サービスに生かすための検証に入った。気象や市場動向データに売上情報を組み合わせ、週単位で需要が予測できる。

 2020年からの実証実験では、東京都中央卸売市場大田市場で流通するレタスやトマトなどの市場価格予測に取り組んだ。さらにファームシップの植物工場から出荷する野菜の需要予測を生かし、物流効率や取引先の仕入や在庫管理などの制御にも役立つことが確認された。
 今回は生産者や小売店を対象にシステムを無償提供し、個々の売上情報を組み合わせて需要予測する。2週間先までの予測を週単位で受け、個々の生産や仕入などの適正管理につながるかを確かめる。調査範囲は名古屋や大阪なども加えた5市場に広げ、将来は全国14市場を目指す。
 過去の実証実験でレタスやトマト、イチゴの価格予測は8割前後まで精度が高まったという。
 後藤教授は「将来はセンサー技術と合わせた局地的な予測、露地野菜など品目の拡大のほか、複数農家で共同展開すれば規模の集約化などにもつなげられる」との見通しを示した。
 今回の実証実験は来年3月まで。20年1月以降の売上情報の他、今後週ごとの売上情報の提供が可能な事業者を対象とする。品目はレタスやトマト、ミニトマト、イチゴ、ホウレンソウのうち1種類。
 参加希望者はサービスサイト=QRコード=から登録する。
【加藤広宣】

レタスの価格予測と結果を示す後藤教授=豊橋技科大で
レタスの価格予測と結果を示す後藤教授=豊橋技科大で
AIを使った青果物の需要予測サービスのイメージ(提供)
AIを使った青果物の需要予測サービスのイメージ(提供)
青果物AI価格予測システム活用で需要把握へ

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR