「田原祭り」開幕で伝統の山車引き回し

　「田原祭り」が17日、田原市中心市街地の５町で始まった。18日まで。雨天中止。新町、萱町、本町の３町は、からくり人形を乗せた伝統の山車（だし）を繰り出し、笛や太鼓に合わせて町内を引き回した。新型コロナウイルスの影響で３年ぶりの開催。18日夜の５町合同花火大会も無観客とするなど規模を縮小した。
　３町のからくり山車は午前10時半の新町を皮切りに順次出発した。三河田原駅を含む萱町は山車に「おべろべい」と呼ばれる人形を載せる。大幣（おおぬさ）を左右に振りながら、舌を出すユーモラスな動きが特徴だ。
　「密」を避けるため、田原まつり会館での３町の山車の勢ぞろいは中止。一方、正午過ぎに「はなとき通り」に３台が遭遇すると、氏子らはスマートフォンなどで撮影した。
　感染防止策として、夜間に子どもらで繰り出す「夜山車（よやま）」の引き揃（そろ）えのほか、５町花火大会を開く「ななのき広場」への大筒みこしの練り歩きも中止した。
【岸侑輝】