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設楽町議会 定数2減の10へ

賛成多数で可決された定数削減案=設楽町役場で
賛成多数で可決された定数削減案=設楽町役場で
無投票となった前回町議選の選挙ポスター掲示板=設楽町田口で(19年4月16日)
無投票となった前回町議選の選挙ポスター掲示板=設楽町田口で(19年4月16日)

 設楽町議会9月定例会は22日、来年4月の町議選から定数を現行より二つ減らして10とする条例改正案を可決した。人口減少に伴う担い手不足が顕在化し、過去2回は無投票。採決は賛成多数だったが、反対者からは「行政へのチェック機能が低下する」との声も挙がった。

 定数削減の条例改正案はこの日、本会議で加藤弘文氏(無所属)が提案した。採決では賛成9、反対1で成立した。
 設楽町議会の定数を巡っては、旧津具村と合併した当初の05年11月に18(設楽12、津具6)と定めた。その後、将来的な人口減少などを見通して07年に14、11年には12と段階的に減らした。
 一方、人口とともに立候補者も減り続け、現行定数に改めた15年と前回の19年選挙はともに無投票だった。昨年10月の町長選で現職2人の立候補に伴い欠員、同日の町議補欠選で新人2人が立ったが無投票。今年2月には現職の死去で再び欠員となっていた。
 この間、無投票選挙となった15年には任意の「活性化委員会」を立ち上げて定数削減などを協議してきた。今年4月には田口、津具、清嶺、名倉の4地区で懇談会を開き意見交換した。
 この日の本会議で加藤氏は「年100人以上が減り続ける状況を踏まえるべきだ。議員の負担など厳くはなるが、奮闘が必要」と説明した。
 反対の田中邦利氏(共産)は「住民の声が届きにくくなるとの意見がある。情報開示や政策審議など、議会による行政の監視機能を発揮するには定数維持が不可欠」と主張した。
 過疎化が心配される東三河北部では、新城市議会を除く他の2町村で来春に任期満了を迎える。19年3月の選挙で無投票だった豊根村議会(定数8)も削減を検討したが現状維持の方針だ。
【安藤聡】

 設楽町議会9月定例会は22日、来年4月の町議選から定数を現行より二つ減らして10とする条例改正案を可決した。人口減少に伴う担い手不足が顕在化し、過去2回は無投票。採決は賛成多数だったが、反対者からは「行政へのチェック機能が低下する」との声も挙がった。

 定数削減の条例改正案はこの日、本会議で加藤弘文氏(無所属)が提案した。採決では賛成9、反対1で成立した。
 設楽町議会の定数を巡っては、旧津具村と合併した当初の05年11月に18(設楽12、津具6)と定めた。その後、将来的な人口減少などを見通して07年に14、11年には12と段階的に減らした。
 一方、人口とともに立候補者も減り続け、現行定数に改めた15年と前回の19年選挙はともに無投票だった。昨年10月の町長選で現職2人の立候補に伴い欠員、同日の町議補欠選で新人2人が立ったが無投票。今年2月には現職の死去で再び欠員となっていた。
 この間、無投票選挙となった15年には任意の「活性化委員会」を立ち上げて定数削減などを協議してきた。今年4月には田口、津具、清嶺、名倉の4地区で懇談会を開き意見交換した。
 この日の本会議で加藤氏は「年100人以上が減り続ける状況を踏まえるべきだ。議員の負担など厳くはなるが、奮闘が必要」と説明した。
 反対の田中邦利氏(共産)は「住民の声が届きにくくなるとの意見がある。情報開示や政策審議など、議会による行政の監視機能を発揮するには定数維持が不可欠」と主張した。
 過疎化が心配される東三河北部では、新城市議会を除く他の2町村で来春に任期満了を迎える。19年3月の選挙で無投票だった豊根村議会(定数8)も削減を検討したが現状維持の方針だ。
【安藤聡】

賛成多数で可決された定数削減案=設楽町役場で
賛成多数で可決された定数削減案=設楽町役場で
無投票となった前回町議選の選挙ポスター掲示板=設楽町田口で(19年4月16日)
無投票となった前回町議選の選挙ポスター掲示板=設楽町田口で(19年4月16日)

カテゴリー:政治・行政

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