豊橋市民文化会館で表装美術展
県表具内装組合連合会主催「第54回表装美術展」が、豊橋市民文化会館2階展示室で開かれている。県内の表具師が熟練の技を披露する。10月2日まで。
伝統技術の継承や後継者育成などを目的に続く展示。40~80代の会員18人が力作の数々を発表している。
書画などの「本紙」の魅力を生かすよう軸などに仕立てる。物故、現存作家や自分自身が手掛けた書画などを、バランスや色の組み合わせを考えながら丁寧に表装した作品が並ぶ。
伝統的な軸から飾る部屋を選ばないモダンな軸まで、職人のセンスが光る作品ばかり。配色の妙や丁寧な仕事ぶりを見ることができる。軸の種類を紹介するコーナー、見応えあるびょうぶなども飾られている。
表装部長の藤田昌澄さんは、梶田半古の「鳩」を上品な色味で仕立てた軸や、福瀬餓鬼「春眠不覚暁」の華やかながら落ち着いた軸などを披露した。「今回は昔からの定まった型の作品よりも個々の感覚で仕上げた作品が多い」と話す。12日から16日までは岡崎市美術館で「岡崎展」を開く。
【田中博子】
県表具内装組合連合会主催「第54回表装美術展」が、豊橋市民文化会館2階展示室で開かれている。県内の表具師が熟練の技を披露する。10月2日まで。
伝統技術の継承や後継者育成などを目的に続く展示。40~80代の会員18人が力作の数々を発表している。
書画などの「本紙」の魅力を生かすよう軸などに仕立てる。物故、現存作家や自分自身が手掛けた書画などを、バランスや色の組み合わせを考えながら丁寧に表装した作品が並ぶ。
伝統的な軸から飾る部屋を選ばないモダンな軸まで、職人のセンスが光る作品ばかり。配色の妙や丁寧な仕事ぶりを見ることができる。軸の種類を紹介するコーナー、見応えあるびょうぶなども飾られている。
表装部長の藤田昌澄さんは、梶田半古の「鳩」を上品な色味で仕立てた軸や、福瀬餓鬼「春眠不覚暁」の華やかながら落ち着いた軸などを披露した。「今回は昔からの定まった型の作品よりも個々の感覚で仕上げた作品が多い」と話す。12日から16日までは岡崎市美術館で「岡崎展」を開く。
【田中博子】