大竹さんアマチュア無線技士1級合格

　オーテック監査役の大竹嘉巳さん（76）＝豊川市美幸町＝が、「第１級アマチュア無線技士」の試験に合格した。電気抵抗などに関する問題を見事にクリアした。次は「第３級陸上特殊無線技士」の合格を目指す。
　２０１９年12月に勤務先の会社が常勤ではなくなり、時間に余裕ができた。自宅の目の前に佐奈川が流れており、春は満開の桜が美しい。ドローンで上空から撮影しようと、最初にドローン学校に通った。その時、高性能なドローンを使うには、使用する電波の周波数の関係で「第４級アマチュア無線技士」の免許が必要になる場合があると聞き、４級の試験を受けて２０２０年９月に合格した。
　時間に余裕がある。どうせなら１級まで取得したいと、書籍を購入して勉強した。３級は昨年５月、２級は同12月、１級は今年８月に合格した。
　工学と法規の二つの分野に分かれた問題が出題され、選択式で答える。１級の工学では、「環状鉄心に二つのコイルＡ及びＢを巻いたときのインダクタンスについて述べたものである。このうち誤っているものを選べ」や「Ｃ１の両端の電圧Ｖ１が４Ｖであるときの、二つの静電容量Ｃ１及びＣ２に蓄えられる静電エネルギーの総和の値として、最も近いものを選べ」など、さまざまな知識が必要になる問題が出題される。
　「最初にテキストを開いたとき、何が書かれているのか理解できなかった。ネットで検索して調べて、少しずつ理解していきました。暗記する部分は佐奈川沿いを歩きながら記憶しました。受験生のような感覚で勉強に励みました」と振り返る。
　今後はさらに高性能のドローンを使うために必要な電波の周波数が利用できる資格「第三級陸上特殊無線技士」の取得を目指す。大竹さんは「勉強は頭の体操にもつながる。合格を目指して頑張ります」と話す。
【竹下貴信】