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東栄町内の戦争体験者を取材、文化祭で発表

日の丸の寄せ書きに見入る会員ら=いずれも東栄町本郷で
日の丸の寄せ書きに見入る会員ら=いずれも東栄町本郷で
城跡のパズルゲーム
城跡のパズルゲーム

 東栄町の住民有志「郷土巡りの会」は、町内に住む太平洋戦争体験者の取材記録をまとめた。本郷の「B&G体育館」で開催中の町文化祭作品展示会場で発表している。6日まで。
 有志は4月に結成。3月まで町内の史跡を探索した「城館巡りの会」のメンバーが中心となり、歴史遺産を後世に伝える。併せて戦争体験を次の世代につなぐ活動も始めた。
 会員10人が81歳から100歳の住民47人を尋ね、終戦時に何をしていたのか、戦時中と戦後の暮らしで思い出すこと、戦後世代に伝えたいことを聴き取った。軍隊生活、海軍工廠(こうしょう)、軍需工場、開拓、勤労者、中等学校、国民学校-の七つに分類し、パネル展示した。
 100歳の女性は終戦時は粟代で玉音放送を聞いた。「『これからどうなるのか』と力を落とした」と述べた。戦後は食料の確保が難しかったという。他の人は蒲郡の寺院にあった疎開工場で働いており、豊川空襲を免れたエピソードなども紹介する。
 展示会場では町内に残る戦時中の施設跡地も説明する。防空監視哨(かんししょう)の跡地はコンクリートの基礎部分が残るのみとなっている。その間取り図も展示した。監視哨に使われた木材は、別の集会所を建てる資材として再利用したという。
 出征する際に持っていった日の丸の寄せ書きなど当時の物も展示している。
 会員は「今年はロシアによるウクライナ侵攻があり、二度と戦争を繰り返してはならないという声も多かった。平和の尊さを考えてほしい」と話す。
 会は他に中設楽、本郷、三輪、足込などにある山城や砦(とりで)を紹介するコーナーや、パズルゲームを出展している。
【安藤聡】

 東栄町の住民有志「郷土巡りの会」は、町内に住む太平洋戦争体験者の取材記録をまとめた。本郷の「B&G体育館」で開催中の町文化祭作品展示会場で発表している。6日まで。
 有志は4月に結成。3月まで町内の史跡を探索した「城館巡りの会」のメンバーが中心となり、歴史遺産を後世に伝える。併せて戦争体験を次の世代につなぐ活動も始めた。
 会員10人が81歳から100歳の住民47人を尋ね、終戦時に何をしていたのか、戦時中と戦後の暮らしで思い出すこと、戦後世代に伝えたいことを聴き取った。軍隊生活、海軍工廠(こうしょう)、軍需工場、開拓、勤労者、中等学校、国民学校-の七つに分類し、パネル展示した。
 100歳の女性は終戦時は粟代で玉音放送を聞いた。「『これからどうなるのか』と力を落とした」と述べた。戦後は食料の確保が難しかったという。他の人は蒲郡の寺院にあった疎開工場で働いており、豊川空襲を免れたエピソードなども紹介する。
 展示会場では町内に残る戦時中の施設跡地も説明する。防空監視哨(かんししょう)の跡地はコンクリートの基礎部分が残るのみとなっている。その間取り図も展示した。監視哨に使われた木材は、別の集会所を建てる資材として再利用したという。
 出征する際に持っていった日の丸の寄せ書きなど当時の物も展示している。
 会員は「今年はロシアによるウクライナ侵攻があり、二度と戦争を繰り返してはならないという声も多かった。平和の尊さを考えてほしい」と話す。
 会は他に中設楽、本郷、三輪、足込などにある山城や砦(とりで)を紹介するコーナーや、パズルゲームを出展している。
【安藤聡】

日の丸の寄せ書きに見入る会員ら=いずれも東栄町本郷で
日の丸の寄せ書きに見入る会員ら=いずれも東栄町本郷で
城跡のパズルゲーム
城跡のパズルゲーム

カテゴリー:社会・経済

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