水道管漏水の遠隔監視で総務大臣賞 豊橋市のシステム
モバイル関連の業界組織「モバイルコンピューティング推進コンソーシアム」(MCPC)の今年度アワードで、豊橋市上下水道局が運用する水道管の遠隔漏水監視システムが最優秀の「総務大臣賞」に決まった。作業の省力化に伴う人員の適正配置や、他事業への応用範囲の広さも高評価を受けた。
MCPCは携帯電話会社や大手電機メーカーを中心に、ソフトウェアなどモバイル関連120社からなる。モバイルコンピューティングを導入したシステムで成果をあげる企業や団体を2003年から表彰している。市は「モバイルビジネス賞」で最優秀となった。
市のシステムはモバイルデータ通信の技術を水道管の漏水監視業務に応用した。水道管に設けた端子が管路内の水流の異音を検知、携帯電話網でクラウドを通じてデータを送る。漏水判定してパソコンやスマートフォンなど監視用モバイル端末に随時知らせる。
市では実証実験を経て2021年度に本格導入した。以前は管路の漏水探知装置を現地確認していたが、遠隔監視で現場作業の省力化につながった。人員の適正配置も可能になり、業務効率化にも貢献した。
システムを運用する水道管路課によると「他の事業にも応用が可能という点で高評価につながったのでは」と話す。
市内では10月21日に大岩町の農業用水管の損傷に伴う漏水事故が起きたばかりだ。管路の異常をリアルタイムで知らせる遠隔監視システムは、農業用水の管路網でも応用が可能だという。
表彰式は24日、東京都内で開かれる。
【加藤広宣】
モバイル関連の業界組織「モバイルコンピューティング推進コンソーシアム」(MCPC)の今年度アワードで、豊橋市上下水道局が運用する水道管の遠隔漏水監視システムが最優秀の「総務大臣賞」に決まった。作業の省力化に伴う人員の適正配置や、他事業への応用範囲の広さも高評価を受けた。
MCPCは携帯電話会社や大手電機メーカーを中心に、ソフトウェアなどモバイル関連120社からなる。モバイルコンピューティングを導入したシステムで成果をあげる企業や団体を2003年から表彰している。市は「モバイルビジネス賞」で最優秀となった。
市のシステムはモバイルデータ通信の技術を水道管の漏水監視業務に応用した。水道管に設けた端子が管路内の水流の異音を検知、携帯電話網でクラウドを通じてデータを送る。漏水判定してパソコンやスマートフォンなど監視用モバイル端末に随時知らせる。
市では実証実験を経て2021年度に本格導入した。以前は管路の漏水探知装置を現地確認していたが、遠隔監視で現場作業の省力化につながった。人員の適正配置も可能になり、業務効率化にも貢献した。
システムを運用する水道管路課によると「他の事業にも応用が可能という点で高評価につながったのでは」と話す。
市内では10月21日に大岩町の農業用水管の損傷に伴う漏水事故が起きたばかりだ。管路の異常をリアルタイムで知らせる遠隔監視システムは、農業用水の管路網でも応用が可能だという。
表彰式は24日、東京都内で開かれる。
【加藤広宣】