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豊鉄バスが4施設へ「バスの来ないバス停」を寄贈

「バスの来ないバス停」の贈呈式=元町グループホームで
「バスの来ないバス停」の贈呈式=元町グループホームで

 「豊鉄バス」は15日、豊橋市内のグループホーム4施設にバス停の標識をプレゼントした。「バスの来ないバス停」として役立ててもらう。
 贈り先は、南大清水町の「元町グループホーム」、東幸町の「グループホームジョイア・ミユキ」、大村町の「グループホームもみじ」、石巻本町の「グループホームきのみ」。贈ったのは使い終えたバス停留所標識を利用した。バス停の名前は施設で自由に書いてもらう。
 同社をはじめとする豊鉄グループは、社員が「認知症サポーター養成講座」を受講し、認知症への理解を深めている。この活動が縁で交流が生まれた施設から要望があり贈った。
 「バスの来ないバス停」は、認知症の人が「家に帰りたい」などの理由で施設を出て徘徊(はいかい)するのを防ぐ効果があるとされる。「待っていれば、バスが来るよ」と声をかけると落ち着く。そこでしばらく座っていると、自分がそこにいる理由を忘れてしまう。
 認知症の人の意思を尊重する気持ちから生まれた思いやりのある「うそ」で、ドイツの老人介護施設で始まり、近年は欧州各国や日本で広がりつつある。市内では神野新田町の「アンキカフェ」に設置してある。
 元町グループホームで贈呈式が開かれ、同社安全管理課係長の堀江悟さんが、施設長の内藤きみ子さんに贈った。施設内に設置し、ベンチを近くに置き、くつろげる場所にする。
 内藤さんは「入居者の中には家に帰りたいと、外に出たがる人がいる。その場合は職員が一緒に周辺を歩くが、1時間を超えることもある。バス停があれば利用者も職員も負担が減るのでは」と期待する。
 同社運輸部長の白井良充さんは「実際にバス停として使っていたものを再利用しました。ほかの施設でも依頼があれば、できる限り対応したい」と話していた。【竹下貴信】

 「豊鉄バス」は15日、豊橋市内のグループホーム4施設にバス停の標識をプレゼントした。「バスの来ないバス停」として役立ててもらう。
 贈り先は、南大清水町の「元町グループホーム」、東幸町の「グループホームジョイア・ミユキ」、大村町の「グループホームもみじ」、石巻本町の「グループホームきのみ」。贈ったのは使い終えたバス停留所標識を利用した。バス停の名前は施設で自由に書いてもらう。
 同社をはじめとする豊鉄グループは、社員が「認知症サポーター養成講座」を受講し、認知症への理解を深めている。この活動が縁で交流が生まれた施設から要望があり贈った。
 「バスの来ないバス停」は、認知症の人が「家に帰りたい」などの理由で施設を出て徘徊(はいかい)するのを防ぐ効果があるとされる。「待っていれば、バスが来るよ」と声をかけると落ち着く。そこでしばらく座っていると、自分がそこにいる理由を忘れてしまう。
 認知症の人の意思を尊重する気持ちから生まれた思いやりのある「うそ」で、ドイツの老人介護施設で始まり、近年は欧州各国や日本で広がりつつある。市内では神野新田町の「アンキカフェ」に設置してある。
 元町グループホームで贈呈式が開かれ、同社安全管理課係長の堀江悟さんが、施設長の内藤きみ子さんに贈った。施設内に設置し、ベンチを近くに置き、くつろげる場所にする。
 内藤さんは「入居者の中には家に帰りたいと、外に出たがる人がいる。その場合は職員が一緒に周辺を歩くが、1時間を超えることもある。バス停があれば利用者も職員も負担が減るのでは」と期待する。
 同社運輸部長の白井良充さんは「実際にバス停として使っていたものを再利用しました。ほかの施設でも依頼があれば、できる限り対応したい」と話していた。【竹下貴信】

「バスの来ないバス停」の贈呈式=元町グループホームで
「バスの来ないバス停」の贈呈式=元町グループホームで

カテゴリー:社会・経済

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