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デンソー「はあとふる基金」が動物福祉団体に寄付

シェルターの中で世話を受ける猫。人間が怖いため、パンチを繰り出す。スタッフに生傷は絶えない(提供)
シェルターの中で世話を受ける猫。人間が怖いため、パンチを繰り出す。スタッフに生傷は絶えない(提供)
デンソーグループはあとふる基金のイメージ
デンソーグループはあとふる基金のイメージ

 東三河で地域猫活動=ことば=に取り組む動物福祉団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」が、自動車部品大手「デンソー」の社員有志による「デンソーグループはあとふる基金」の助成対象となり、15万円が贈られた。
 基金は2005年設立。約7600人の社員が会員となっている。寄付の方法は給料からの天引きや、社員食堂で飲食をすると1食ごとに10円が寄付される仕組みなど。天引きといっても1口100円。年2回のボーナスと合わせ、年間1400円でサポートできる。
 また、個々の会員が助成対象の団体を推薦可能なのも特徴だ。会員の住んでいる地域などであれば、デンソーと直接の関係がなくても構わないという。社員が気軽に社会貢献できる仕組みであり、社員の社会貢献活動を後押しする。それが地域団体を資金面で援助することにつながる。
 最終的な助成先は社内の事務局が、公益性などを審査して決定する。設立当初から、今年1月までに計約800団体に総額3億5000万円を寄付してきた。これまで、東日本大震災の被災地のほか、長久手市の「シンシアの丘」で知られる「日本介助犬協会」も助成対象となった。
 今年度の対象は、東日本大震災関連のほかに、186団体を予定している。各団体15万円。会員の推薦があれば、次年度以降の継続が可能という。
 ハーツが発足して20年が過ぎた。行政からの支援はなく、メンバーが無償で活動を続ける。支援者からの寄付や物資の寄贈が支えだが、世話が必要な猫が生活する豊橋市内の「シェルター」の維持費、猫の医療費などがかさみ、常に赤字の状態だ。
 古橋幸子代表は「デンソー社員の方が、こういう形で社会貢献をされているのは素晴らしいと思います。ハーツを推薦してくれた方々にも感謝します」とコメントした。
【山田一晶】

ことば=地域猫活動

 飼い主はいないが、地域の理解の下で保護管理されている猫。野良猫を捕まえ、不妊・去勢手術をし、元の場所に戻す。そして地域住民が餌やトイレを管理する。発情期の鳴き声、ごみあさり、ふん尿被害が減る。猫は繁殖しないので一代限りの命となり、数は減っていく。

 東三河で地域猫活動=ことば=に取り組む動物福祉団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」が、自動車部品大手「デンソー」の社員有志による「デンソーグループはあとふる基金」の助成対象となり、15万円が贈られた。
 基金は2005年設立。約7600人の社員が会員となっている。寄付の方法は給料からの天引きや、社員食堂で飲食をすると1食ごとに10円が寄付される仕組みなど。天引きといっても1口100円。年2回のボーナスと合わせ、年間1400円でサポートできる。
 また、個々の会員が助成対象の団体を推薦可能なのも特徴だ。会員の住んでいる地域などであれば、デンソーと直接の関係がなくても構わないという。社員が気軽に社会貢献できる仕組みであり、社員の社会貢献活動を後押しする。それが地域団体を資金面で援助することにつながる。
 最終的な助成先は社内の事務局が、公益性などを審査して決定する。設立当初から、今年1月までに計約800団体に総額3億5000万円を寄付してきた。これまで、東日本大震災の被災地のほか、長久手市の「シンシアの丘」で知られる「日本介助犬協会」も助成対象となった。
 今年度の対象は、東日本大震災関連のほかに、186団体を予定している。各団体15万円。会員の推薦があれば、次年度以降の継続が可能という。
 ハーツが発足して20年が過ぎた。行政からの支援はなく、メンバーが無償で活動を続ける。支援者からの寄付や物資の寄贈が支えだが、世話が必要な猫が生活する豊橋市内の「シェルター」の維持費、猫の医療費などがかさみ、常に赤字の状態だ。
 古橋幸子代表は「デンソー社員の方が、こういう形で社会貢献をされているのは素晴らしいと思います。ハーツを推薦してくれた方々にも感謝します」とコメントした。
【山田一晶】

ことば=地域猫活動

 飼い主はいないが、地域の理解の下で保護管理されている猫。野良猫を捕まえ、不妊・去勢手術をし、元の場所に戻す。そして地域住民が餌やトイレを管理する。発情期の鳴き声、ごみあさり、ふん尿被害が減る。猫は繁殖しないので一代限りの命となり、数は減っていく。

シェルターの中で世話を受ける猫。人間が怖いため、パンチを繰り出す。スタッフに生傷は絶えない(提供)
シェルターの中で世話を受ける猫。人間が怖いため、パンチを繰り出す。スタッフに生傷は絶えない(提供)
デンソーグループはあとふる基金のイメージ
デンソーグループはあとふる基金のイメージ

カテゴリー:社会・経済

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