文字の大きさ

刈谷で「地域猫セミナー」 講師は活動発案者の黒澤さん

地域猫活動の意義を語る黒澤さん=刈谷産業振興センターで
地域猫活動の意義を語る黒澤さん=刈谷産業振興センターで

 県内で地域猫活動に取り組む団体や関心を持つ市民が参加する「Let’s 地域猫セミナー2022」が4日、刈谷市の刈谷産業振興センターで開かれた。約120人が聞き入った。
 県内17市町で活動する18団体の共催。2017年から3年連続で開催してきたが、新型コロナウイルス禍で中断していた。東三河からも関係者が出席した。
 刈谷市の近藤智展副市長、大府市の岡村秀人市長による地域猫活動の大切さを訴えるあいさつの後は講演。「地域猫」を発案した黒澤泰さんが講師を務めた。麻布獣医科大学獣医学部を卒業後、横浜市に入庁。1995年、磯子保健所への異動を機に地域猫を発案し、住民とともに実践した。定年退職後は公益財団法人神奈川県動物愛護協会常務理事。地域猫活動を普及させるため、各地で講演している。
 江南市生まれで愛知での開催を心待ちにしていたという黒澤さん。映像を使いながら、飼い主のいない猫がなぜいるのか、その生態、生じるトラブルを改めて紹介した。そして、地域猫活動の主体は地域住民であり、行政がコーディネーター役に、ボランティアがアドバイザー役になり、地域の動物病院の協力で不妊・去勢手術を進め、トラブルを解決しなければならないとした。
 一方で「地域猫活動は、メディアも誤解しているところがある」と指摘。飼い主のいない猫を手術して元の場所に戻すだけでは、不幸な猫を減らす動物愛護活動に過ぎないとして、地域住民の合意と理解のうえで、猫の餌やトイレを管理して初めて課題解決につながると説いた。
 続いてパネルディスカッション。弁護士の中島万里さんを司会に、黒澤さんと地域猫アドバイザーで元大府市職員の久野幸裕さん、愛知地域猫実行委員長で「おおぶ地域猫の会」代表の植木祐子さん、同副委員長で「豊田地域猫の会」代表の徳留千博さんが登壇。活動費用と公費、行政の役割などについて討論した。
【山田一晶】

 県内で地域猫活動に取り組む団体や関心を持つ市民が参加する「Let’s 地域猫セミナー2022」が4日、刈谷市の刈谷産業振興センターで開かれた。約120人が聞き入った。
 県内17市町で活動する18団体の共催。2017年から3年連続で開催してきたが、新型コロナウイルス禍で中断していた。東三河からも関係者が出席した。
 刈谷市の近藤智展副市長、大府市の岡村秀人市長による地域猫活動の大切さを訴えるあいさつの後は講演。「地域猫」を発案した黒澤泰さんが講師を務めた。麻布獣医科大学獣医学部を卒業後、横浜市に入庁。1995年、磯子保健所への異動を機に地域猫を発案し、住民とともに実践した。定年退職後は公益財団法人神奈川県動物愛護協会常務理事。地域猫活動を普及させるため、各地で講演している。
 江南市生まれで愛知での開催を心待ちにしていたという黒澤さん。映像を使いながら、飼い主のいない猫がなぜいるのか、その生態、生じるトラブルを改めて紹介した。そして、地域猫活動の主体は地域住民であり、行政がコーディネーター役に、ボランティアがアドバイザー役になり、地域の動物病院の協力で不妊・去勢手術を進め、トラブルを解決しなければならないとした。
 一方で「地域猫活動は、メディアも誤解しているところがある」と指摘。飼い主のいない猫を手術して元の場所に戻すだけでは、不幸な猫を減らす動物愛護活動に過ぎないとして、地域住民の合意と理解のうえで、猫の餌やトイレを管理して初めて課題解決につながると説いた。
 続いてパネルディスカッション。弁護士の中島万里さんを司会に、黒澤さんと地域猫アドバイザーで元大府市職員の久野幸裕さん、愛知地域猫実行委員長で「おおぶ地域猫の会」代表の植木祐子さん、同副委員長で「豊田地域猫の会」代表の徳留千博さんが登壇。活動費用と公費、行政の役割などについて討論した。
【山田一晶】

地域猫活動の意義を語る黒澤さん=刈谷産業振興センターで
地域猫活動の意義を語る黒澤さん=刈谷産業振興センターで

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR