豊川の順明会が20周年式典

　社会福祉法人「順明会」（大塚昌明理事長）の創立20周年記念式典が９日、豊川市萩町の特別養護老人ホーム「ジャルダン・リラ」であった。
　大塚理事長は両親の介護をきっかけに、64歳で佛教大学社会福祉学科に入学して社会福祉士の資格を取得、ジャルダン・リラを開設した。このほかショートステイ「リラの里」やデイサービス「笑都のリラ」、「結実のリラ」、居宅介護支援事業所「シャトー・リラ」などを運営している。それぞれの名前は会のシンボルのリラ（ライラック）の花から。
　最初にジャルダン・リラ施設長の牛島菊子専務理事があいさつ。初めての入居者を迎えた時や、行方不明になった入居者を職員総出で探した時のことを振り返り、いつも大塚理事長の指導に助けられてきたとして「リラで働かせていただき、とても誇りに思う」と語った。
　大塚理事長は、80代を迎えた高齢真っ盛りに20年目という節目を迎えられた喜びを語り「こんなに、にぎやかな中で残り少ない時間を精いっぱい過ごせるのは大変幸せなこと」と施設職員や施設を支えるリラ・クラブのメンバーに感謝した。
　新城市の下江洋行市長からの祝電を披露した際には、大塚理事長は「新城大好き人間の一人」として同市でのデイサービス開所以前からの縁を紹介した。リラ・クラブの榊原廸彦会長とクラブメンバーへの感謝状贈呈もあった。
　施設の季節イベントの様子などを映したショートムービーの上映の後、職員を代表して牛島専務理事から大塚理事長にバラ１００本の花束の贈呈があり「たくさんの愛情をいただいた。いつまでも元気にいてほしい」と感謝を伝えた。
【岸侑輝】