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「久遠チョコレート」がドキュメンタリー映画に

映画「チョコレートな人々」のシーン(提供)
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映画について語る夏目さん=東愛知新聞社で
映画について語る夏目さん=東愛知新聞社で

「チョコレートな人々」公開へ夏目さんPR

 東海テレビのドキュメンタリー番組を映画化した「チョコレートな人々」が正月に全国で封切られる。豊橋市に本店がある「久遠チョコレート」代表の夏目浩次さんと、共に働く多様な人々を追った20年にわたる記録。上映館の一つ、同市藤沢町の「ユナイテッド・シネマ豊橋18」では1月3日、夏目さんと監督の鈴木祐司さん、プロデューサーの阿武野勝彦さんによる舞台あいさつがある。
 今年1月に放映された同名のドキュメンタリーを映画化した。監督の鈴木さんは、夏目さんを20年にわたり取材し続けている。夏目さんによると「休みができると名古屋から来て映像を撮っていた」。昇進したが「現場に出られなくなる」と、申し出て取材記者に戻ったという逸話もある。
 スタートは2002年。大学院で土木工学を専攻し、駅のバリアフリーの設計に関わっていた夏目さん。障害者が月給1万円に満たない低賃金で働かざるを得ない状況を知り、考えていた。そして豊橋市の花園商店街で、障害のある人とともに働くパン屋を開店しようと議論しているところへ現れたのが鈴木さんだった。「面白いことをしている若者がいる」と、取材対象に選んだという。2人とも20代。
 開店したが利益率の低さなどから苦戦が続く。だが14年、トップショコラティエ野口和男さんと出会うことで状況が変わった。チョコレートを作る複雑な工程を細分化すと「溶かす」「練る」の繰り返しになる。夏目さんのスタッフの特性を生かすことが可能になった。鈴木さんはその姿をずっと追い続けた。
 「温めれば何度でもやり直せる」。映画の惹句だ。働く人の6割は障害があるが、労働生産性は高く、県の最低賃金を上回る給料を払っている。障害だけでなく、親の介護中の人、シングルペアレントなど、何らかの事情がある多様な人々が従業員の9割を占めている。現在、全国57店舗を展開中。
 映画は102分。テレビではカットされた部分なども再構成した。ナレーションは女優の宮本信子さん。
 夏目さんは映画について「上から言われた通りにするばかりが人生じゃない。秘めた情熱を持つ多くの若い人たちに見てほしい」と語った。
【山田一晶】

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 東海テレビのドキュメンタリー番組を映画化した「チョコレートな人々」が正月に全国で封切られる。豊橋市に本店がある「久遠チョコレート」代表の夏目浩次さんと、共に働く多様な人々を追った20年にわたる記録。上映館の一つ、同市藤沢町の「ユナイテッド・シネマ豊橋18」では1月3日、夏目さんと監督の鈴木祐司さん、プロデューサーの阿武野勝彦さんによる舞台あいさつがある。
 今年1月に放映された同名のドキュメンタリーを映画化した。監督の鈴木さんは、夏目さんを20年にわたり取材し続けている。夏目さんによると「休みができると名古屋から来て映像を撮っていた」。昇進したが「現場に出られなくなる」と、申し出て取材記者に戻ったという逸話もある。
 スタートは2002年。大学院で土木工学を専攻し、駅のバリアフリーの設計に関わっていた夏目さん。障害者が月給1万円に満たない低賃金で働かざるを得ない状況を知り、考えていた。そして豊橋市の花園商店街で、障害のある人とともに働くパン屋を開店しようと議論しているところへ現れたのが鈴木さんだった。「面白いことをしている若者がいる」と、取材対象に選んだという。2人とも20代。
 開店したが利益率の低さなどから苦戦が続く。だが14年、トップショコラティエ野口和男さんと出会うことで状況が変わった。チョコレートを作る複雑な工程を細分化すと「溶かす」「練る」の繰り返しになる。夏目さんのスタッフの特性を生かすことが可能になった。鈴木さんはその姿をずっと追い続けた。
 「温めれば何度でもやり直せる」。映画の惹句だ。働く人の6割は障害があるが、労働生産性は高く、県の最低賃金を上回る給料を払っている。障害だけでなく、親の介護中の人、シングルペアレントなど、何らかの事情がある多様な人々が従業員の9割を占めている。現在、全国57店舗を展開中。
 映画は102分。テレビではカットされた部分なども再構成した。ナレーションは女優の宮本信子さん。
 夏目さんは映画について「上から言われた通りにするばかりが人生じゃない。秘めた情熱を持つ多くの若い人たちに見てほしい」と語った。
【山田一晶】

映画「チョコレートな人々」のシーン(提供)
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映画について語る夏目さん=東愛知新聞社で
映画について語る夏目さん=東愛知新聞社で

カテゴリー:社会・経済

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