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ウサギの香合と茶碗づくり 蒲郡の安加比古窯

香合を仕上げる加藤さん=蒲郡市神ノ郷町で
香合を仕上げる加藤さん=蒲郡市神ノ郷町で

 蒲郡市神ノ郷町の陶芸工房「安加比古(あかひこ)窯」で、来年のえと「卯」にちなむウサギをかたどった香合づくりが進んでいる。窯元の加藤隆生さん(57)が、激動の昨今から良い方向に向かうことを願い「祈る卯の香合」と名付けた。
 茶道の「炭手前」の際に使う茶道具。香を入れるふた付きの器で、香りだけでなく、観賞用としても楽しむ。
 安加比古窯は1956年に創業し、祖父、父と受け継がれて加藤さんで3代目。30歳の時に制作活動を始め、今年で27年になる。ウサギは2度目。
 ウサギは古来より「山の神」ともいわれる半面、昔話では「かちかち山」などでも表現される「トリックスター」的役割も担っている。今回はすべてを内包したウサギが、昨今の多数の出来事の中で思いを込めて祈る姿を表現した。
 縦5・5㌢、横4・5㌢、高さ6㌢でかわいらしい。加藤さんは「今年は激変の疾風怒濤(しっぷうどとう)だった。ウサギの祈りで、世の中が明るくなってほしい」と話した。
 また、同時に茶碗づくりにも取り組んでおり、今回は「月うさぎの茶碗」を手掛けた。月に見立てる茶碗の円に餅つきするウサギがいる。
 「祈る卯の香合」は赤と白のウサギ計約100個作る。1個1万2000円。「月うさぎの茶碗」は4種類で1個12万円。問い合わせは安加比古窯(0533・68・6757)へ。
【林大二朗】

 蒲郡市神ノ郷町の陶芸工房「安加比古(あかひこ)窯」で、来年のえと「卯」にちなむウサギをかたどった香合づくりが進んでいる。窯元の加藤隆生さん(57)が、激動の昨今から良い方向に向かうことを願い「祈る卯の香合」と名付けた。
 茶道の「炭手前」の際に使う茶道具。香を入れるふた付きの器で、香りだけでなく、観賞用としても楽しむ。
 安加比古窯は1956年に創業し、祖父、父と受け継がれて加藤さんで3代目。30歳の時に制作活動を始め、今年で27年になる。ウサギは2度目。
 ウサギは古来より「山の神」ともいわれる半面、昔話では「かちかち山」などでも表現される「トリックスター」的役割も担っている。今回はすべてを内包したウサギが、昨今の多数の出来事の中で思いを込めて祈る姿を表現した。
 縦5・5㌢、横4・5㌢、高さ6㌢でかわいらしい。加藤さんは「今年は激変の疾風怒濤(しっぷうどとう)だった。ウサギの祈りで、世の中が明るくなってほしい」と話した。
 また、同時に茶碗づくりにも取り組んでおり、今回は「月うさぎの茶碗」を手掛けた。月に見立てる茶碗の円に餅つきするウサギがいる。
 「祈る卯の香合」は赤と白のウサギ計約100個作る。1個1万2000円。「月うさぎの茶碗」は4種類で1個12万円。問い合わせは安加比古窯(0533・68・6757)へ。
【林大二朗】

香合を仕上げる加藤さん=蒲郡市神ノ郷町で
香合を仕上げる加藤さん=蒲郡市神ノ郷町で

カテゴリー:社会・経済

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