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豊川の山本さんが自由美術展入選 異例の早さで会員に

山本さんの作品「転生」
山本さんの作品「転生」

 今年10月に東京・国立新美術館で開かれた「第86回自由美術展」で、豊川市の画家山本清人さんが入賞し、出品3度目にして異例の早さで会員に推挙された。受賞作「転生」(F100号)は、27日から県美術館ギャラリーで始まった名古屋展(巡回展)で鑑賞できる。
 新城出身で名古屋芸術大学絵画科卒業。国内外の個展や団体展、企画展で発表する。生命の種がいろいろな場で芽吹き、花開いてほしいという未来への希望や期待があふれる作品を作ろうと、「生命の種」を表す丸(球体)を散りばめた油彩画制作にこだわる。
 自由美術展への出展は3度目。2019年に初出品、21年、22年と出展し、いずれも入選を果たした。受賞した「転生」も、やはり球体がモチーフ。種がいろいろなところに飛び散り芽吹けば、と未来への希望を込めて描いたという。まかれた種が暗い場所に落ちる様子を、光の当たる球体、当たらない球体に分けて描いた。緩やかに落ちる様を伸びた線で表している。
 「種が腐敗せずに芽を出し、生まれ変われるように未来への希望が持てたなら、今の時代にも未来が見えると願い描きあげました」と山本さん。下地にもこだわり、それに合う技法として絵の具の垂らしこみを選んだ。キャンバスに筆を押し付け、柄をコンパスのように回して円を描いた。少しいびつな円が生命力を感じさせる。
 「著名な作家も輩出する歴史ある美術協会。迎えていただける喜びは言い表せないほど。最速での会員推挙はうれしい限り。これを機に気を引き締め直し、協会の枠にとらわれず、海外にも積極的に展示できるような作家になりたい」と語る。
 名古屋展は1月9日まで(28日?1月3日は休館)。
【田中博子】

 今年10月に東京・国立新美術館で開かれた「第86回自由美術展」で、豊川市の画家山本清人さんが入賞し、出品3度目にして異例の早さで会員に推挙された。受賞作「転生」(F100号)は、27日から県美術館ギャラリーで始まった名古屋展(巡回展)で鑑賞できる。
 新城出身で名古屋芸術大学絵画科卒業。国内外の個展や団体展、企画展で発表する。生命の種がいろいろな場で芽吹き、花開いてほしいという未来への希望や期待があふれる作品を作ろうと、「生命の種」を表す丸(球体)を散りばめた油彩画制作にこだわる。
 自由美術展への出展は3度目。2019年に初出品、21年、22年と出展し、いずれも入選を果たした。受賞した「転生」も、やはり球体がモチーフ。種がいろいろなところに飛び散り芽吹けば、と未来への希望を込めて描いたという。まかれた種が暗い場所に落ちる様子を、光の当たる球体、当たらない球体に分けて描いた。緩やかに落ちる様を伸びた線で表している。
 「種が腐敗せずに芽を出し、生まれ変われるように未来への希望が持てたなら、今の時代にも未来が見えると願い描きあげました」と山本さん。下地にもこだわり、それに合う技法として絵の具の垂らしこみを選んだ。キャンバスに筆を押し付け、柄をコンパスのように回して円を描いた。少しいびつな円が生命力を感じさせる。
 「著名な作家も輩出する歴史ある美術協会。迎えていただける喜びは言い表せないほど。最速での会員推挙はうれしい限り。これを機に気を引き締め直し、協会の枠にとらわれず、海外にも積極的に展示できるような作家になりたい」と語る。
 名古屋展は1月9日まで(28日?1月3日は休館)。
【田中博子】

山本さんの作品「転生」
山本さんの作品「転生」

カテゴリー:社会・経済

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