文字の大きさ

昨年に比べ豊橋の火災増加

豊橋市内で全焼した住宅(提供)
豊橋市内で全焼した住宅(提供)

 豊橋市消防本部は、年末年始の大掃除などで日頃使う暖房器具や住宅用火災警報器の点検を呼びかけている。
 年末は乾燥期で出火条件が重なることに加え、急激な気温低下で不慣れなまま暖房器具を使用することによる出火の危険性が高まっている。大掃除で出たごみが期限に間に合わず、家の外に置くことで放火されるリスクが高くなる。
 今年、市内で発生した火災はこれまでに114件で昨年と比べて増加した。今月に入ってからは3件の火事で3人が亡くなった。いずれも火災警報器が設置されていなかった。
 救急出動は1万7000件と過去最高。熱中症や新型コロナウイルス対応で増えたとしている。
 近年の死者が発生した住宅火災は、ストーブやたばこ、こんろ、電気器具類が主な出火原因だった。消防本部は四つの火災防止ポイントとして、ストーブの周りに燃えやすいものを置かない▽たばこは灰皿や決まった場所で吸う▽こんろを使う時は火のそばを離れない▽電気器具のコンセントに付いたほこりを掃除し、プラグを抜く―を呼び掛けている。
 警報器の市内の設置率は88・2%で全国84・0%や県83・7%より高い。ただ機器の寿命が10年で、定期的に作動状況を確認する必要がある。
 消防本部は市内の全域の戸建て住宅を対象に住宅防火対策戸別訪問に取り組む。消防職員がチラシや口頭で警報器の設置や点検を呼び掛けている。市内の消防団も巡回パトロールで市民の防火意識向上につなげている。
 市消防本部予防課の稲垣博之課長補佐は「普段使っているものから火事は起きる。電源の管理などの防火意識の基本を見つめ直してほしい」と話した。
【林大二朗】

 豊橋市消防本部は、年末年始の大掃除などで日頃使う暖房器具や住宅用火災警報器の点検を呼びかけている。
 年末は乾燥期で出火条件が重なることに加え、急激な気温低下で不慣れなまま暖房器具を使用することによる出火の危険性が高まっている。大掃除で出たごみが期限に間に合わず、家の外に置くことで放火されるリスクが高くなる。
 今年、市内で発生した火災はこれまでに114件で昨年と比べて増加した。今月に入ってからは3件の火事で3人が亡くなった。いずれも火災警報器が設置されていなかった。
 救急出動は1万7000件と過去最高。熱中症や新型コロナウイルス対応で増えたとしている。
 近年の死者が発生した住宅火災は、ストーブやたばこ、こんろ、電気器具類が主な出火原因だった。消防本部は四つの火災防止ポイントとして、ストーブの周りに燃えやすいものを置かない▽たばこは灰皿や決まった場所で吸う▽こんろを使う時は火のそばを離れない▽電気器具のコンセントに付いたほこりを掃除し、プラグを抜く―を呼び掛けている。
 警報器の市内の設置率は88・2%で全国84・0%や県83・7%より高い。ただ機器の寿命が10年で、定期的に作動状況を確認する必要がある。
 消防本部は市内の全域の戸建て住宅を対象に住宅防火対策戸別訪問に取り組む。消防職員がチラシや口頭で警報器の設置や点検を呼び掛けている。市内の消防団も巡回パトロールで市民の防火意識向上につなげている。
 市消防本部予防課の稲垣博之課長補佐は「普段使っているものから火事は起きる。電源の管理などの防火意識の基本を見つめ直してほしい」と話した。
【林大二朗】

豊橋市内で全焼した住宅(提供)
豊橋市内で全焼した住宅(提供)

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR