バイト先で詐欺防止の桜丘高生2人に感謝状

　私立桜丘高校２年生の岩月萌奈さんと岡本聖生さんは、アルバイト先のコンビニ「ファミリーマート豊橋多米東町三丁目店」で特殊詐欺被害を未然に防いだとして、豊橋署から感謝状を贈られた。
　１月６日午後７時45分頃、70代女性が10万円分のプリペイドカードを買いに来た。レジを担当していた岩月さんが利用目的を尋ねた。女性は「パソコンがウイルスに感染した。画面に表示された電話番号に連絡すると、10万円分を請求された」と答えた。
　岩月さんは女性の話の内容や買い方を指示されたことを不審に思い、近くで作業をしていた岡本さんに相談した。２人は女性から詳しい事情を聞き、豊橋署が市内のコンビニに配った「声掛けチェックシート」を使った結果、詐欺だと気付いた。
　「早く買いたい」と焦る女性に対し、２人は詐欺の手口を説明し買うのをやめるよう説得した。電話で店長に相談後、速やかに１１０番し、被害を未然に防いだ。２人は友人で、日頃から店長に詐欺の話を聞いていた。
　１日、桜丘高校で贈呈式があった。豊橋署の鈴木彰署長をはじめ、満田康一理事長と横山貴美校長らが出席した。鈴木署長は「勇気ある行動で被害を防ぐことができました」と述べ、感謝状を手渡した。２人は「改めて、詐欺が身近にあると実感できました」と話していた。
【林大二朗】