「豊橋創業百年会」5月設立へ

　豊橋市内で１００年以上続く企業や店舗などを対象にした「豊橋創業百年会」が４日、今年５月の正式設立に向けて活動を始めた。老舗同士の経験や知恵を共有し、持続可能な発展を目指す。この日は地元の高校生から募ったエンブレムのデザインを披露した。
　本紙で「豊橋の百年を刻む」を連載中の竹上裕子さん（竹上豆腐店）が発起人となって呼び掛けた。豊橋信用金庫、豊川堂、桜丘高、藤ノ花女子高、弘文堂、丸よ、東京庵、勢川本店、濱金商店、絹与、竹上豆腐店、丸文岩瀬商店、富岡屋本店などが参加した。
　情報交換などの交流の場を設けるほか、後継者問題や持続的発展へ向けた勉強会も計画中。子ども向けの社会勉強や講演会、ＰＲイベントなども企画したいという。
　正式発足を機に一般社団法人を目指す。さらなる百年企業の発掘と参加を呼び掛け、輪を広げたい考えだ。
　エンブレムは応募３１３点から最優秀賞の太田美莱さん（県立豊橋南）の案を採用。優秀賞や佳作の７人も表彰した。会員店舗の創業年数に応じて１００年超の金、２００年超の白金（プラチナ）や百年以下の銅に色分けし、店に掲げる。
　会長に就いた丸文岩瀬商店（１９１０年創業）の岩瀬智未さんは「戦争や災害を乗り越えた老舗が知恵を出し、地域に愛されるよう持続的発展を目指したい」と語った。
【加藤広宣】
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　デザイン入賞者は次の皆さん。（敬称略）
　優秀賞＝行田果奈朋（豊橋南）▽佳作＝渡辺愛子、太田桃（同）彦坂優空、鈴木淳之輔（豊橋東）大塚アラン、村田マリヤ（市立豊橋）