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パラアスリートの鈴木さんが特別授業

自分の義足を児童に渡して話す鈴木さん=鷹丘小学校で
自分の義足を児童に渡して話す鈴木さん=鷹丘小学校で
児童と一緒に大縄跳び
児童と一緒に大縄跳び

 平昌冬季パラリンピック(2018年)のスノーボード競技への出場を目指していた鈴木隆太さん(41)が豊橋市立鷹丘小学校で特別授業をした。「障がいがある人は何かができない、という先入観を捨て、障がいの有無にかかわらず、変わらない姿勢で付き合うことが互いの幸せになる」などと話した。
 同小が総合的な学習の時間として「ともに生きる」と題して続けている。障がいのある人から話を聞き、考え方や接し方について学ぶ。5年生約130人が授業を受けた。
 鈴木さんは田原市出身。17歳の頃バイク事故で左足のひざから下を失った。29歳でスノーボードに出合い、障がい者スノーボードの全国大会で初出場初優勝。翌年の国際大会に日本代表として出場した。ナショナルチームの強化指定選手として平昌大会を目指したこともある。現在は、自転車競技やカヌーなどに挑戦している。
 授業は体育館であった。鈴木さんは「左足を失い、できなくなったこともたくさんある。でも失って初めて、できるようになったと気づいたこともある。何よりこうして皆さんの前で話ができる」と語りかけた。
 児童は「義足は痛くないですか」「風呂に入るときは義足を外しますか」などと質問した。鈴木さんは義足を外して触らせたほか、冗談を交えながらも丁寧に答え、児童は真剣な表情で聞き入った。続けて児童と一緒に大縄跳びを楽しんだ。
 鈴木さんは「『勉強ができる、できない』『運動ができる、できない』『障がいがある、ない』は同じ。変わらない姿勢で向き合うと皆さんの人生も豊かになると思います」と締めくくった。
 授業を受けた矢野和邑さんは「障がいのある人に出会ったら、自分ができるサポートをしたい。相手にしかできないことをサポートしてくれたらうれしい」と感想を語った。安藤真緒さんは「障がいのある人はかわいそうだと思ってたけれど、間違っていると思った」と話していた。
 鈴木さんは「楽しかった。自分が置かれている状況で世の中のためにできることとして、この活動を続けています。みんなが思っている以上に、いろいろな人がいることを伝えられたらうれしいです」と述べた。
【本紙客員編集委員・関健一郎】

 平昌冬季パラリンピック(2018年)のスノーボード競技への出場を目指していた鈴木隆太さん(41)が豊橋市立鷹丘小学校で特別授業をした。「障がいがある人は何かができない、という先入観を捨て、障がいの有無にかかわらず、変わらない姿勢で付き合うことが互いの幸せになる」などと話した。
 同小が総合的な学習の時間として「ともに生きる」と題して続けている。障がいのある人から話を聞き、考え方や接し方について学ぶ。5年生約130人が授業を受けた。
 鈴木さんは田原市出身。17歳の頃バイク事故で左足のひざから下を失った。29歳でスノーボードに出合い、障がい者スノーボードの全国大会で初出場初優勝。翌年の国際大会に日本代表として出場した。ナショナルチームの強化指定選手として平昌大会を目指したこともある。現在は、自転車競技やカヌーなどに挑戦している。
 授業は体育館であった。鈴木さんは「左足を失い、できなくなったこともたくさんある。でも失って初めて、できるようになったと気づいたこともある。何よりこうして皆さんの前で話ができる」と語りかけた。
 児童は「義足は痛くないですか」「風呂に入るときは義足を外しますか」などと質問した。鈴木さんは義足を外して触らせたほか、冗談を交えながらも丁寧に答え、児童は真剣な表情で聞き入った。続けて児童と一緒に大縄跳びを楽しんだ。
 鈴木さんは「『勉強ができる、できない』『運動ができる、できない』『障がいがある、ない』は同じ。変わらない姿勢で向き合うと皆さんの人生も豊かになると思います」と締めくくった。
 授業を受けた矢野和邑さんは「障がいのある人に出会ったら、自分ができるサポートをしたい。相手にしかできないことをサポートしてくれたらうれしい」と感想を語った。安藤真緒さんは「障がいのある人はかわいそうだと思ってたけれど、間違っていると思った」と話していた。
 鈴木さんは「楽しかった。自分が置かれている状況で世の中のためにできることとして、この活動を続けています。みんなが思っている以上に、いろいろな人がいることを伝えられたらうれしいです」と述べた。
【本紙客員編集委員・関健一郎】

自分の義足を児童に渡して話す鈴木さん=鷹丘小学校で
自分の義足を児童に渡して話す鈴木さん=鷹丘小学校で
児童と一緒に大縄跳び
児童と一緒に大縄跳び

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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