「都市景観大賞」に田原福江中校区の活動

　田原市立福江中学校区の「美しいふるさと渥美を愛する心を育む『福中まちづくりプロジェクト』」が平成２９（２０１７）年度「都市景観大賞」の「景観街づくり活動・教育部門」で見事、大賞（国土交通大臣賞）を受賞することが決まった。
　また、優秀賞に豊川市門前町豊川稲荷表参道商店街の「豊川稲荷表参道商店街景観整備事業」が選ばれた。
　このほか、県内では半田市の「半田運河周辺地区」が都市空間部門で大賞、岡崎市の「岡崎百景―私とまちの１００のドラマ」が優秀賞に選ばれた。
　表彰式は１６日に東京都文京区の住宅金融支援機構本店１階のすまい・るホールで行われる。
　都市景観大賞は、良好な景観の形成の普及啓発活動の一環として国土交通省などで構成する実行委員会が１９９１年度から実施している表彰制度で、今年度は全国で、大賞に福江中学校区と宮城県石巻市の中央一大通会の２活動、優秀賞には豊川稲荷表参道商店街景観整備事業、岡崎百景と柴犬白石の「里山を活かしたまちづくり」の３活動が選ばれた。
　大賞に選ばれた「福中まちづくりプロジェクト」は、同地区が同市景観基本計画の景観重点整備地区候補地になっていることから、同中が２００３年にボランティアグループ「ドリームの会」を立ち上げ、学校ぐるみで海岸の清掃などの景観美化運動を開始。その後、全校生徒による景観奉仕活動「サンキュー☆福江」や地域の活性化を狙う「福江※つるし飾りロード」、ラベンダー栽培から販売まで行う「ラベンダープロジェクト」など、地域を巻き込んだ景観づくり、地域活性化に取り組んでおり、こうした活動が大きく評価された。
（後藤康之）