「新城ラリー」始まる

　モータースポーツのＪＡＦ全日本ラリー第２戦「新城ラリー２０２３」（実行委員会主催）が４日、県営新城総合公園（新城市浅谷）をメイン会場に始まった。４年ぶりの有観客とした。大勢のファンが詰めかけ、出場した67台の華麗なドライビングテクニックを間近で観戦した。５日も開かれる。
　サーキット場ではなく公道を使ってタイムを競う。タイムを計測するＳＳ（スペシャルステージ）をリエゾン（移動区間）でつなぎ、積算タイムで争う。２日間でＳＳは計11本設けた。
　この日は総合公園と鬼久保ふれあい広場（作手白鳥）の２会場を一般公開、林道の３カ所で各２本ずつ走り、タイムを競った。６００㍍のコースを設けた総合公園では、観客が沿道の芝生などに陣取り、豪快にエンジンやタイヤのスリップ音を上げて走るラリーカーに見入った。
　世界ラリー選手権に参戦する「トヨタガズーレーシング」会長でトヨタ自動車の豊田章男社長、勝田貴元選手らのトークショーがあった。豊田社長は「モリゾウ」として12年から新城ラリーに参戦した過去を振り返り、「ラリーは五感で体験できるスポーツ。勝田選手も新城から始めて世界を舞台に活動していることをアピールして素晴らしさを伝えてほしい」と述べた。
【安藤聡】