神ノ郷の殺人事件から7年、犯人逮捕へ蒲郡署広報

　蒲郡市神ノ郷町の民家で、杉浦加津代さん（当時73歳）が他殺体で見つかった殺人事件から10日で７年を迎えた。蒲郡署などは、ＪＲ蒲郡駅と名鉄蒲郡駅の改札で情報提供を呼び掛けた。
　２０１６年３月10日午後10時頃、隣の家に住む長男の司さんが、自宅南西の仏間で仰向けになって亡くなっている杉浦さんを発見した。首には携帯電話の充電器コードが巻き付けられていた。司法解剖の結果、死因は窒息死。警察は殺人事件と断定、蒲郡署に捜査本部を設置した。これまでに延べ２万５０００人の捜査員を投入し、６３０件の情報が寄せられたが、未解決となっている。広報活動も新型コロナウイルス禍で20年３月を最後に中止されていた。
　この日は午前７時半から始まった。内藤一昭署長をはじめ、署の捜査員や鈴木寿明市長、市職員、司さんと妻多香子さんらが参加した。駅を利用する学生や会社員に情報提供を呼び掛けるチラシの入ったマスク５００個を配った。
　内藤署長は「事件を決して風化させることなく、被害者遺族の無念を晴らすべく、必ず逮捕します」と話した。
　司さんと多香子さんは「今回、犯人に少しでも一歩でも近づけたらとの思いで参加しました。小さな情報でもよいので提供をお願いします」と呼びかけた。
　情報提供は蒲郡署（０５３３・68・０１１０）かフリーダイヤル（０１２０・１１０・４６３）へ。
【林大二朗】