文字の大きさ

5月の「アンドレア・シェニエ」に向けオペラセミナー

鈴木委員長の司会で語る小林さんと樋口さん(左から)=豊橋商工会議所で
鈴木委員長の司会で語る小林さんと樋口さん(左から)=豊橋商工会議所で

 5月に上演が迫った三河市民オペラ制作委員会による「アンドレア・シェニエ」に向けての第4回オペラセミナーが18日、豊橋商工会議所であった。満席となる100人が聴き入った。
 講師は5月6日公演でアンドレア・シェニエ役の樋口達哉さんと、同7日公演でマッダレーナ・ディ・コワニー役の小林厚子さん。制作委員会の鈴木伊能勢委員長が司会を務めた。
 最初に話を振られたのは小林さん。日本を代表するソプラノの一人だ。音楽一家に育ち、きょうだい4人ともピアノ教室に通ったが、職業としたのは小林さんだけだったという。中学3年で歌手を目指すことを作文に書いた。小林さんは「ホール全体が楽器。客席からエネルギーを頂いて歌っている。いい歌を送ればエネルギーが返ってくる」と持論を述べた。そして「同じ演出家でも、相手が変わると演技が変わる。ぜひ、2日とも見に来て」と呼びかけた。
 続いては樋口さんで愛称は「王子」。テノール歌手になったきっかけはジャニーズ系の芸能人への憧れだったこと、音大に入るまでクラシックは聞いたことがなかったこと、大学院修了後は両親との約束を反故にして故郷の福島へは帰らず、アルバイトをしてイタリア留学を目指し、偶然から「ミラノ・スカラ座」に職を得たことなどを軽妙な口調で語り、会場は笑いの渦に包まれた。そして「こんなに話す機会はめったにない。アンドレア・シェニエをどう演じるのか楽しみにしてほしい」と語った。
 次回セミナーは31日。
【山田一晶】

 5月に上演が迫った三河市民オペラ制作委員会による「アンドレア・シェニエ」に向けての第4回オペラセミナーが18日、豊橋商工会議所であった。満席となる100人が聴き入った。
 講師は5月6日公演でアンドレア・シェニエ役の樋口達哉さんと、同7日公演でマッダレーナ・ディ・コワニー役の小林厚子さん。制作委員会の鈴木伊能勢委員長が司会を務めた。
 最初に話を振られたのは小林さん。日本を代表するソプラノの一人だ。音楽一家に育ち、きょうだい4人ともピアノ教室に通ったが、職業としたのは小林さんだけだったという。中学3年で歌手を目指すことを作文に書いた。小林さんは「ホール全体が楽器。客席からエネルギーを頂いて歌っている。いい歌を送ればエネルギーが返ってくる」と持論を述べた。そして「同じ演出家でも、相手が変わると演技が変わる。ぜひ、2日とも見に来て」と呼びかけた。
 続いては樋口さんで愛称は「王子」。テノール歌手になったきっかけはジャニーズ系の芸能人への憧れだったこと、音大に入るまでクラシックは聞いたことがなかったこと、大学院修了後は両親との約束を反故にして故郷の福島へは帰らず、アルバイトをしてイタリア留学を目指し、偶然から「ミラノ・スカラ座」に職を得たことなどを軽妙な口調で語り、会場は笑いの渦に包まれた。そして「こんなに話す機会はめったにない。アンドレア・シェニエをどう演じるのか楽しみにしてほしい」と語った。
 次回セミナーは31日。
【山田一晶】

鈴木委員長の司会で語る小林さんと樋口さん(左から)=豊橋商工会議所で
鈴木委員長の司会で語る小林さんと樋口さん(左から)=豊橋商工会議所で

カテゴリー:社会・経済 / イベント

 PR

PR