文字の大きさ

県議選 東三河の議席決まる

3選を決め、支持者から花束を受け取る丹羽氏=豊橋市花田町の事務所で午後11時
3選を決め、支持者から花束を受け取る丹羽氏=豊橋市花田町の事務所で午後11時
涙を流しながら支持者と握手する喚田氏の事務所で午後10時35分
涙を流しながら支持者と握手する喚田氏の事務所で午後10時35分
支持者から贈られた花束を持つ大嶽氏=豊川市国府町の事務所で午後10時55分㊧、当選を決め、佐宗後援会長から色紙を受けた峰野氏=新城市平井で午後11時7分
支持者から贈られた花束を持つ大嶽氏=豊川市国府町の事務所で午後10時55分㊧、当選を決め、佐宗後援会長から色紙を受けた峰野氏=新城市平井で午後11時7分

 第20回統一地方選の前半戦となる県議選が9日、投開票された。深夜までに各議席が確定した。
 東三河地方では、豊橋、豊川、蒲郡、新城・北設楽の4選挙区で選挙戦となり、計10議席を17人で争った。
 当選した候補は、事務所で支持者らと万歳をして花束を受け取るなど満面の笑みで喜びを分かち合った。
 投票率は選挙区別に、豊橋35・92%、豊川36・50%、蒲郡41・55%、新城・北設楽47・64%だった。好天に恵まれた一日だったが、都市部での低投票率が今回も顕著だった。
 当日有権者数は選挙区別に、豊橋29万2889人(男14万5896人、女14万6993人)▽豊川14万8499人(男7万3610人、女7万4889人)▽蒲郡6万3873人(男3万1254人、女3万2619人)▽新城・北設楽4万3997人(男2万1685人、女2万2312人)-だった。
【取材班】


豊橋市区 自民3議席死守、公明の大久保氏が初当選、共産・下奥氏復帰

 豊橋市選挙区(定数5)は現職と元職6人をはじめ8人で議席を争う激しい戦いとなった。
 自民の丹羽洋章氏(54)は農業支援や産業振興策、新型コロナウイルス対策で存在感を示して3選。党県議団の要職を務める豊富な実績が評価された。
 公明の大久保真一氏(52)は初当選。会派の議席を回復した。知名度不足の懸念を地道な戦いで挽回した。
 自民の中村竜彦氏(43)は子育てや教育などの実績を訴え再選。ほかの自民候補のような有力な組織を持たず、市議時代からの支持者に女性や若者らに浸透を図ったことが奏功した。
 自民の杉浦正和氏(47)は就農経験を生かし、表浜を中心に農業分野からの支持を広げ再選。自動運転やスマート農業など情報技術を踏まえた産業振興策のビジョンを訴えて票を伸ばした。
 共産の下奥奈歩氏(35)は2期ぶりの県政へ復帰。子育てや教育支援などの政策を中心に訴えた。学校給食費の無償化を掲げ、子育て世代にアピールした。
 労働組合の支援を受けた無所属の広田勉氏(53)は、労組票を固めたものの、無党派層への広がりを欠き、議席を守れなかった。
 減税の竹上裕子氏(63)は、補選時のように支持が広がらなかった。


蒲郡市区 喚田氏が初当選

 蒲郡市選挙区(定数1)は、元市議で新人の喚田孝博氏(無所属)が選挙戦を制した。4選を目指した飛田常年氏(自民)との保守系同士による激しい選挙戦だった。
 喚田氏は2003年に市議初当選、議長などを経験した。昨年7月に所属した自民から離党して出馬した。選挙中は街頭演説や集会場などでの個人演説をこなし、100カ所を巡る目標を掲げた。インフラ整備を背景に、企業活動の支援策や新事業創出を促せる仕組みづくりを訴えた。
 防災分野は西田川から西側の堤防整備をはじめ、大地震に備えた家屋倒壊対策の補助拡充を挙げた。観光振興策では「海のまち蒲郡」の魅力アップに取り組むとして、竹島周辺や西浦の知柄漁港などの拠点整備への注力を掲げた。


豊川市区 大嶽氏3選、藤原氏4選、自民の浦野氏が初当選

 豊川市選挙区(定数3)は、現職の大嶽理恵氏(45)=新政あいち=が3選を、藤原宏樹氏(45)=自民=が4選を果たし、元市議で新人の浦野隼次氏(52)=自民=が初当選した。探偵業で新人の小島光将氏(34)=維新=は票が伸びなかった。
 大嶽氏は労組票を確実に固めたほか、子育て支援を中心に訴えて票を伸ばした。藤原氏はインフラ整備ほか、若さをアピールして「10年先を見据えた政治をしていく」と訴えて支持を広げた。浦野氏は昨年6月に死去した野中泰志氏の後継として立候補した。12月に出馬表明し準備期間が少なかったが、野中氏の支持基盤を引き継いだ。


新城北設区 峰野氏が5選

 新城市・北設楽郡選挙区(定数1)は、自民現職の峰野修氏(75)が5度目の当選を果たし、共産の浅尾大輔氏(52)、無所属の打桐厚史氏(52)は及ばなかった。
 峰野氏は手堅く支持基盤を固めた。選挙区の自民系議員の支援を受け、個人演説会を重ねた。地域ごとに道路整備など県事業の進行状況を伝え、「継続は力なり」と支持を訴えた。
 当初峰野氏の無投票当選が有力視されたが直前の3月になって打桐氏と、浅尾氏が相次いで出馬を表明した。

 第20回統一地方選の前半戦となる県議選が9日、投開票された。深夜までに各議席が確定した。
 東三河地方では、豊橋、豊川、蒲郡、新城・北設楽の4選挙区で選挙戦となり、計10議席を17人で争った。
 当選した候補は、事務所で支持者らと万歳をして花束を受け取るなど満面の笑みで喜びを分かち合った。
 投票率は選挙区別に、豊橋35・92%、豊川36・50%、蒲郡41・55%、新城・北設楽47・64%だった。好天に恵まれた一日だったが、都市部での低投票率が今回も顕著だった。
 当日有権者数は選挙区別に、豊橋29万2889人(男14万5896人、女14万6993人)▽豊川14万8499人(男7万3610人、女7万4889人)▽蒲郡6万3873人(男3万1254人、女3万2619人)▽新城・北設楽4万3997人(男2万1685人、女2万2312人)-だった。
【取材班】


豊橋市区 自民3議席死守、公明の大久保氏が初当選、共産・下奥氏復帰

 豊橋市選挙区(定数5)は現職と元職6人をはじめ8人で議席を争う激しい戦いとなった。
 自民の丹羽洋章氏(54)は農業支援や産業振興策、新型コロナウイルス対策で存在感を示して3選。党県議団の要職を務める豊富な実績が評価された。
 公明の大久保真一氏(52)は初当選。会派の議席を回復した。知名度不足の懸念を地道な戦いで挽回した。
 自民の中村竜彦氏(43)は子育てや教育などの実績を訴え再選。ほかの自民候補のような有力な組織を持たず、市議時代からの支持者に女性や若者らに浸透を図ったことが奏功した。
 自民の杉浦正和氏(47)は就農経験を生かし、表浜を中心に農業分野からの支持を広げ再選。自動運転やスマート農業など情報技術を踏まえた産業振興策のビジョンを訴えて票を伸ばした。
 共産の下奥奈歩氏(35)は2期ぶりの県政へ復帰。子育てや教育支援などの政策を中心に訴えた。学校給食費の無償化を掲げ、子育て世代にアピールした。
 労働組合の支援を受けた無所属の広田勉氏(53)は、労組票を固めたものの、無党派層への広がりを欠き、議席を守れなかった。
 減税の竹上裕子氏(63)は、補選時のように支持が広がらなかった。


蒲郡市区 喚田氏が初当選

 蒲郡市選挙区(定数1)は、元市議で新人の喚田孝博氏(無所属)が選挙戦を制した。4選を目指した飛田常年氏(自民)との保守系同士による激しい選挙戦だった。
 喚田氏は2003年に市議初当選、議長などを経験した。昨年7月に所属した自民から離党して出馬した。選挙中は街頭演説や集会場などでの個人演説をこなし、100カ所を巡る目標を掲げた。インフラ整備を背景に、企業活動の支援策や新事業創出を促せる仕組みづくりを訴えた。
 防災分野は西田川から西側の堤防整備をはじめ、大地震に備えた家屋倒壊対策の補助拡充を挙げた。観光振興策では「海のまち蒲郡」の魅力アップに取り組むとして、竹島周辺や西浦の知柄漁港などの拠点整備への注力を掲げた。


豊川市区 大嶽氏3選、藤原氏4選、自民の浦野氏が初当選

 豊川市選挙区(定数3)は、現職の大嶽理恵氏(45)=新政あいち=が3選を、藤原宏樹氏(45)=自民=が4選を果たし、元市議で新人の浦野隼次氏(52)=自民=が初当選した。探偵業で新人の小島光将氏(34)=維新=は票が伸びなかった。
 大嶽氏は労組票を確実に固めたほか、子育て支援を中心に訴えて票を伸ばした。藤原氏はインフラ整備ほか、若さをアピールして「10年先を見据えた政治をしていく」と訴えて支持を広げた。浦野氏は昨年6月に死去した野中泰志氏の後継として立候補した。12月に出馬表明し準備期間が少なかったが、野中氏の支持基盤を引き継いだ。


新城北設区 峰野氏が5選

 新城市・北設楽郡選挙区(定数1)は、自民現職の峰野修氏(75)が5度目の当選を果たし、共産の浅尾大輔氏(52)、無所属の打桐厚史氏(52)は及ばなかった。
 峰野氏は手堅く支持基盤を固めた。選挙区の自民系議員の支援を受け、個人演説会を重ねた。地域ごとに道路整備など県事業の進行状況を伝え、「継続は力なり」と支持を訴えた。
 当初峰野氏の無投票当選が有力視されたが直前の3月になって打桐氏と、浅尾氏が相次いで出馬を表明した。

3選を決め、支持者から花束を受け取る丹羽氏=豊橋市花田町の事務所で午後11時
3選を決め、支持者から花束を受け取る丹羽氏=豊橋市花田町の事務所で午後11時
涙を流しながら支持者と握手する喚田氏の事務所で午後10時35分
涙を流しながら支持者と握手する喚田氏の事務所で午後10時35分
支持者から贈られた花束を持つ大嶽氏=豊川市国府町の事務所で午後10時55分㊧、当選を決め、佐宗後援会長から色紙を受けた峰野氏=新城市平井で午後11時7分
支持者から贈られた花束を持つ大嶽氏=豊川市国府町の事務所で午後10時55分㊧、当選を決め、佐宗後援会長から色紙を受けた峰野氏=新城市平井で午後11時7分

カテゴリー:政治・行政

 PR

PR