蒲郡信金が75周年式典

　蒲郡信用金庫は22日、蒲郡市民会館大ホールで創立75周年記念式典を開いた。竹田知史理事長は「新型コロナウイルスなどの環境変化に対応する一方、地域密着型金融に撤し、融資の推進、創業支援など取引先の抱える問題解決や産業育成に努めていきます」とあいさつした。
　１９４８年４月１日に、商工業者の金融円滑化を目的とした市街地信用組合「蒲郡信用組合」として設立。「愛郷の心」「堅実経営」を理念に掲げ、同市で事業を開始した。51年、蒲郡信用金庫に改組した。
　53年３月に田原支店を開設、その後豊橋や豊川、新城などに進出した。今は県内と静岡県に計44店舗を展開している。
　預金量は74年11月に１０００億円、91年11月に５０００億円、２０１３年５月に１兆円を達成した。同年８月には貸出金量５０００億円も達成した。現在は預金１兆４２７０億円余、貸出金６１９０億円余となっている。全国の預金量ランキングは２５４信金中27位で、県内は15信金中５位。
　蒲郡信金は、地域社会の発展や地元の繁栄に貢献してきた。詐欺被害防止活動を警察と連携しているほか、毎年２回、本店や各支店で献血活動に取り組んでいる。職員が働きやすい環境にするため、健康経営を積極的に取り入れた。22年からは「健康経営優良法人」の大規模法人に認定された。
　過去も周年記念事業や式典を企画してきた。この日は、大ホールで役職員約830人が出席。鈴木寿明市長や蒲郡商工会議所の小澤素生会頭らが招かれた。
　店舗表彰と永年勤続者表彰があった。続いて、今年度の営業活動の意識向上を高める決起大会と、日本経済新聞の「日経社歌コンテスト」に応募した動画を発表した。動画は今後、ＹｏｕＴｕｂｅで公開する。
【林大二朗】