田原市の潮音寺で「杜国祭」

　田原市福江町の潮音寺で25日、「第67回杜国祭」があった。俳人杜国顕彰会主催、東愛知新聞社など後援。
　俳人松尾芭蕉の愛弟子で、地域に俳句文化をもたらしたとされる坪井杜国をまつる。ここには墓所や、没後54年の１７４４年に建立された墓碑がある。
　今年の俳句大会には市内外から４６３句が寄せられた。法要は本堂と墓碑前で営まれ、顕彰会と渥美俳句会の会員ら15人が手を合わせた。俳句大会入賞者のうち、会員で入賞した人への表彰もあった。
　顕彰会の川崎政夫会長は昨年に続いて一般入賞者を広く招いての法要ができなかったことを残念だとしながら、俳句会の入賞者が多かったことを喜んで「地域の俳句文化を引き続き支えていただけることにお礼を申し上げたい」と語った。
【岸侑輝】
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　主な入賞者は以下の通り。（敬称略）
　田原市長賞＝「幼子の菜の花となるかくれんぼ」大竹宏一（豊橋市）▽市議会議長賞＝「ふるさとに尖る山なし杜国の忌」上松久美子（豊橋市）▽市教育長賞＝「おしゃれして行くあてもなく春浅し」山本ひろ子（田原市）▽市文化協会長賞＝「菜の花やじゃんだらりんの三河弁」田中まるこ（蒲郡市）▽渥美半島観光ビューロー会長賞＝「潮騒の間合を繋ぎ匂鳥」下保木淳子（愛知郡）▽愛知みなみ農協組合長賞＝「紛れなく伊良湖生れや青鷹」山尾カツヨ（西脇市）▽中日新聞社賞＝「鷹渡る風の寄り合ふ伊良湖崎」市之瀬肇（名古屋市）▽東愛知新聞社賞＝「雲梯にぶら下がる声風光る」井村晏通（大府市）▽東日新聞社賞＝「ドアベルを変へて春待つ店主かな」山本純子（豊橋市）▽杜国顕彰会長賞＝「遠足の子も手を合はす杜国墓碑」大浦文子（豊田市）